大学の研究シーズ情報

【ライフサイエンス】健康長寿に働く生理機能因子の探索と応用-予防医学と抗老化を目指した機能性因子の研究開発―

産学連携情報

筑波大学  生命環境系  坂本和一准教授

【ライフサイエンス】健康長寿に働く生理機能因子の探索と応用-予防医学と抗老化を目指した機能性因子の研究開発―
■本提案の概要
1.アンチエイジングとサーチュイン
サーチュイン(SIRT1)を始めとする長寿遺伝子は、活性酸素を除去し、老化の抑制や寿命の延伸に働いています。本研究室では、種々の長寿遺伝子に注目し、線虫(C.elegans)や培養細胞およびモデルマウス(老化促進など)を用いて、ファイトケミカルや機能性刺激(香り、味など)によるアンチエイジング(抗老化形質、AGE抑制、再生、代謝、運動性、生殖)と長寿(寿命延伸、生存、ストレス耐性)の分子機構について研究しています。

2. 予防医学とサーチュイン
脂肪細胞はエネルギーの貯蓄やアディポカインの分泌に不可欠ですが、脂肪細胞の過剰な形成や機能異常は肥満や糖尿病の原因となります。また、糖は生体のエネルギー源として重要ですが、恒常的な血糖値の上昇は糖尿病や老化の原因となります。本研究室では、サーチュインなどの長寿遺伝子に注目し、線虫や培養細胞およびモデルマウス(肥満、糖尿病など)を用いて、ファイトケミカルや機能性刺激(香り、味など)による脂質代謝(脂質蓄積、肥大化、ホルモン分泌、分化)や糖代謝(インシュリン耐性、糖排出)の分子機構について研究しています。

3.生理活性因子のスクリーニングと応用
植物由来の生理活性物質いわゆるファイトケミカルには、サーチュインなど長寿遺伝子の活性化に働く物質が多く知られています。本研究室では、植物はもとより動物組織、菌類、微生物や発酵産物由来の物質さらに機能性刺激(香り、味など)に着目し、長寿遺伝子の活性化に働く機能性因子の探索を行っています。また、これらの生理活性の基礎データをもとに、医薬品や健康食品、サプリメント、化粧品、バイオマテリアル、飼料などへの応用研究を行っています。

■本提案の展開
〈植物(野菜、果物、花など)・発酵食品・菌類・他食品・加工品・刺激(香り、味など)〉➡
〈抽出物、ファイトケミカル、機能因子〉➡機能解析➡メカニズム解析➡〈製品化、ブランド化、差別
化〉
■応用分野・用途
・機能性食品・サプリメント・トクホ・化粧品・医薬品・飼料・バイオマテリアル・輸出品・ブランド化

■『健康長寿の謎を探る~長寿遺伝子と健康~』
https://www.youtube.com/watch?v=KcsdD-aPUf4&t=13s

■お問い合わせ先
sakamoto@biol.tsukuba.ac.jp

※図やイラストに関しては産学連携推進協会のサイトをご参照ください。

【お問い合わせ】

さらに詳しい内容は、一般社団法人産学連携推進協会へお問い合わせください。

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