音楽配信サービス「music.jp STORE」を運営するエムティーアイは、音楽CDの音源よりも高音質の「ハイレゾリューション(ハイレゾ)音源」での音楽配信を始めた。クラシックやポップスなど、アルバム単位での販売で、音質にこだわりを持つ音楽ファンの取り込みをねらう。
通常の音楽配信では、通信速度や1曲当たりのデータ量を小さくするため、CD音源よりもデータをさらに圧縮して軽くするのが一般的だ。
ハイレゾ音源は、CD音源よりもデータ量が256倍多い、高音質音源。CD収録では楽曲の音質を下げる必要があるが、ハイレゾ音源の場合はCDから排除されてしまう収録時の臨場感などを再現できるとされる。ハイレゾ音源の「スーパーオーディオCD」もあるが、再生には専用プレイヤーが必要だ。
「通信インフラが整備され、音楽配信も高音質の楽曲を扱える環境が整ってきた。音響機器とパソコンの接続も一般的になり、ハイレゾのような高音質配信を求める声もある」(同社)としてハイレゾ音源の配信に踏み切った。
今回はパソコンでの受信に限られる。クラシックのほか、イーグルスやエリック・クラプトンなどポップスが中心で、価格は1アルバム1500~4000円程度。1月中に120タイトルまで増やす。
「フジサンケイビジネスアイ」