三越伊勢丹は、全国の信用金庫で組織し、取引先の中小企業の販路拡大に取り組む「よい仕事おこしフェア実行委員会」と包括連携協定を結んだ。新型コロナウイルス感染拡大で苦境が続く中小企業の支援につなげる。
全国147信金が地域の隠れた名品を発掘し、三越伊勢丹がカタログギフトに採用したり、外商向けに販売したりする。
また、三越伊勢丹は間伐材を使った木工製品など法人向け商品の一部を中国からの輸入に頼っているが、新型コロナの影響で中国の物流が混乱。商品の納品が遅れたケースもあったため、今回の提携を機に、製造を国内に切り替えることも検討する。
実行委の運営をまとめる城南信用金庫(東京)の川本恭治理事長は「日本を代表する百貨店、三越伊勢丹の力を借りて全国の中小企業の役に立ちたい」と話した。三越伊勢丹の滝沢勝則法人事業部長は「国内のものづくりの価値をもう一度掘り起こしたい」としている。
「フジサンケイビジネスアイ掲載」