記者会見するSansanの寺田親弘社長=19日、東京都中央区
名刺管理サービスを手掛けるSansan(サンサン)が19日、東京証券取引所の新興市場マザーズに株式を上場した。初値に基づく時価総額は1424億円で、今年の国内上場で最大となった。
初値は1株4760円、終値は5460円。いずれも公開価格の4500円を上回った。
上場で調達した資金は主に営業と開発部門の強化に充てる。具体的には現在約150人の営業担当の従業員を1000人にまで増やすとともに、名刺管理サービスの機能強化に取り組む。M&A(企業の合併・買収)にも活用する。取引終了後に記者会見した寺田親弘社長は「高い評価をいただけた。事業を続けていくことで顧客価値を積み上げていきたい」と述べた。
Sansanは、三井物産出身の寺田氏が2007年に創業した。名刺の情報をデータ化して社内で共有し、営業活動を効率化するサービスを提供している。メガバンクなど約6000社が導入しているという。
「フジサンケイビジネスアイ」