「ルナルナお薬手帳」
エムティーアイは、女性向けの電子お薬手帳アプリ「ルナルナお薬手帳」のサービスを始めた。厚生労働省は、薬の多すぎる処方や飲み残しなどの無駄を減らすため、「かかりつけ」の薬局や薬剤師を増やす方針。お薬手帳を利用する機会が増えるとみられており、お薬手帳の電子化は普及に寄与しそうだ。
新サービスは、薬局が発行する明細書などに記載されたQRコードをスマートフォンで読み取ったり、薬局発行の薬情報を写真撮影したりして、アプリに登録。アプリに対応した薬局をかかりつけとして登録すれば、その薬局の割引情報など各種サービスが利用できる。子育ての母親が利用しやすいよう、子供の薬情報も一括管理できるようにした。予防接種や流行している病気など、子育てに役立つ情報提供も検討している。
エムティーアイは、生理日予測をはじめとする女性のための健康管理アプリサービス「ルナルナLite」を運営している。成長性の高い分野としてヘルスケア事業に注目し、昨年4月には電子お薬手帳を開発・運営するファルモを連結子会社化。女性をターゲットにしたアプリ開発を進めていた。
4月の診療報酬改定で、お薬手帳を持って同じ薬局に通えば薬局での2回目以降の支払いが少し安くなる。開発を担当したファルモ代表取締役で薬剤師の広井嘉栄さんは「母親が子供を含めた複数のお薬手帳を持つのは不便だ。電子手帳なら気軽に活用できる」と利点を強調した。
「フジサンケイビジネスアイ」