肌レンズ「ミモレ」とのセット販売で、顧客の裾野を広げたいと語る浅井社長
法人向け翻訳通訳サービスを行うエイアンドピープルは、化粧品事業の販売体制を強化する。その一環として肌関連のサービスを提供するマクセルスマートコミュニケーションズ(東京都渋谷区)と提携。肌の変化を簡単に確認できるマクセル製の機器と、トライアルキットを組み合わせて発売し、新規顧客層の開拓を図る。また、ブランド力の強化を図るため国内百貨店での販売を目指す。
マクセルの機器は、卵形をした肌レンズ「ミモレ」。スマートフォンに装着して肌を撮影した後、アプリの「ハダモア」で肌の状況を点数化し、アドバイスを行う仕組みだ。
具体的には透明感やシミ、美白度、シワなど6項目で構成。各項目ごとの状況を点数で表現するほか、改善に向けたワンポイントアドバイスも行う。
一方、エイアンドピープルが提供するのは、ビタミンCの172倍に相当する抗酸化力などを配合した、高性能タイプのスキンケア化粧品「MACHIKO」。同社の浅井満知子社長が出産を機に、肌のトラブルに巻き込まれたのがきっかけとなって開発した。モイスチュアソープやモイスチュアクレンジングジェルなど4品目によって構成されており、主要ユーザーとして想定しているのが忙しく働く女性。シンプルな手入れでしっかりとした答えを出せる製品としたのが特徴だ。
この特性が今回のコラボレーションに発展した。MACHIKOを一定期間にわたって使用した後にミモレとハダモアでチェックしたところ、数値が改善するケースが確認できたからだ。トライアルキットとのセット価格は8800円で、「Amazonお肌きれい館」を通じ取り扱う。
また、今回の取り組みと同様、異業種との連携を進めて販促につなげていく考え。ターゲットの一つが美顔器。中国では肌のくすみやたるみなど、肌の初老の兆候に関心を示す割合が顕著に増えており日本への観光時に“爆買い”の対象となっているのが理由だ。
MACHIKOはウェブサイトを通じて販売。中国では上海に本社を置く大手インターネット販売子会社のショップで取り扱っている。今後は国内百貨店のルートも開拓する考えで、イベント時に期間限定で発売するなど、新たな手法の導入も視野に入れた営業活動を進める。(伊藤俊祐)
◇【会社概要】エイアンドピープル
▽本社=東京都渋谷区恵比寿西1-3-10
▽設立=1998年10月
▽資本金=3000万円
▽従業員=15人
▽事業内容=法人向け翻訳通訳サービス、IRツールの翻訳
「フジサンケイビジネスアイ」