商品を発表するアンファー執行役員の臺智紀氏(右)とパナソニックアプライアンス社ビューティ・リビング事業部長の坂本敏浩氏=3日、東京都港区
「スカルプD」などのエイジングケア商品を展開するアンファー(東京都千代田区)は、パナソニックコンシューマーマーケティング(大阪市中央区)と共同開発した頭皮エステマシン「スカルプD メカノバイオ」(1万3800円)を8月7日に発売する。オンラインサイト「アンファーストア」と「パナソニック ストア」で扱う計画で、アンファーストアでは5月11日から予約を受け付ける。
新商品は、「エイジングケア」と「家電」の融合で誕生した。開発にかかわったパナソニックは2011年に頭皮エステマシンを開発、累計70万台以上を販売した。一方のアンファーは、頭皮ケアに関する多くのノウハウを有している。この両社の“得意技”の融合で新開発された「スカルプDブラシ」は、頭部に合わせた球面カーブ状に設計され、頭皮への密着度が従来品に比べ約25%アップしたという。
さらに「スカルプDモード」で起動すると毎分130~170回転の強弱のあるリズミカルな動きで頭皮をマッサージする。この2つの新機能により、従来品より頭皮を1.4倍動かしながら洗浄することを実現している。
共同開発の背景について、アンファー執行役員である臺智紀氏は「お客さまから『頭皮ケアマシン』を作ってほしいという要望が数多くあった。さまざまな研究データや頭皮ケアマッサージに関する知見を形にするのに、パナソニックの従来品が理想に近かった」と語る。
一方、パナソニックアプライアンス社ビューティ・リビング事業部長の坂本敏浩氏は「頭皮ケアに対する意識調査で、特に男性のニーズが高いことがわかった。そのような中でエイジングケアに深い知見を持つアンファーと出合い、より顧客ニーズに応える製品開発ができるのではないかと期待を持った」と振り返る。
開発に携わったアンファー商品開発部シニアフェローの波間隆則氏は「エイジングケアは、生活の中で日常化していくことが理想。さまざまな業種と提携することで、より手軽に感じてもらえる商品をお客さまに届けていきたい」と抱負を述べた。
アンファーは10日、薬用スカルプシャンプー「スカルプD」(オイリー、ドライ、パックコンディショナー、各3900円)のリニューアル発売も実施する。今回は「遺伝に立ち向かう」をテーマに、遺伝の研究から得られた環境要因の重要性にあらためて着目し、洗いながら頭皮にうるおいを与える黒豆豆乳発酵液など、頭皮ケア成分が約70%配合されている。
「スカルプD」は今回のリニューアルで11代目となる。多くの医学的な研究データをベースに、「頭皮ケア」の重要性を啓蒙(けいもう)し市場を開拓してきた人気商品。新商品の登場で、エイジングケア市場が熱くなりそうだ。
「フジサンケイビジネスアイ」