ビーノス傘下の転送コム(東京都品川区)は、ディスカウントストアを運営する多慶屋(たけや)(同台東区)と、海外向けの商品販売で協力する。多慶屋に来店する外国人観光客を対象に、帰国後の継続購入や再来店を促す取り組みを始めた。
具体的には、転送コムが展開する代理購入サービス「Buyee(バイイー)」のサイト内に、海外から商品を購入できる多慶屋専用のオンラインショップ「多慶屋店」を開設。ウェブサイトの英語や中国語への翻訳、物流、決済、100人規模のカスタマーサポートといった機能を無料で肩代わりする。これにより、多慶屋は外国人客に案内チラシを配布し、海外から商品が買えることを知らせるだけで商品の販売拡大が見込める。
一方、転送コムは消費者から商品販売額の10%を受け取る。多慶屋の海外販売を支援することで、手数料収入の拡大を図る考えだ。
多慶屋には年間約43万人の外国人客が来店している。ただ、こうした外国人客は購入単価が高い一方で、一度きりの商品購入に終わるケースが少なくないという。
転送コムは、ほかにもバイイーを通じてネットオークション「ヤフオク」などで商品を代理購入し、海外に配送している。
「フジサンケイビジネスアイ」