6つの不安がなくなれば あなたの起業は絶対成功する

第1回

流行りの商品であっても、コレが抜けると売れなくなる

坂本 憲彦 2018年7月24日
 
あなたがこれから起業をしたいと思うなら、ぜひ知っていただきたいことがあります。

100人が今年、起業家デビューしたら、10年後には、4人程度しか生存できないのが、今の日本の現状です。なぜ、起業家が長くビジネスを続けることができないのでしょうか。

今まで、1万人の起業家を育成してきた中で、ある6つの共通する不安やカベがあることに気が付きました。このコラムでは、6回に分けて、1つずつ、解決のお手伝いをしたいと思います。

1回目の今回は、「流行りの商品であっても、コレが抜けると売れなくなる」というテーマでお届けます。

あるところに、二人の起業家がいました。二人とも、生まれも育ちも似たような環境でした。学歴も性格もよく似ていました。その二人が、同時期に起業をしました。その時に流行していた、海外のアンティーク調の食器を日本に輸入して、転売をするビジネスでした。

3年後、二人はたまたまバッタリと出会いました。一人は、10年後はおろか、来月まで持つか、胃の痛い毎日でした。もう一人は、商売が繁盛していて、利益も出ていて、充実した毎日でした。能力に差があるわけではなく、ともに当時の流行の商材を扱っていたこの二人の起業家に、天地ほどの違いを生み出したものは、いったい何だったのでしょうか?

正解は、「コアコンセプト」が明確かどうか、です。

コアコンセプトという言葉、あなたは、お聞きになったことありますか?
文字通り、ビジネスのコア(核)となるべきものです。

具体的には、
①誰に(どんなお客様に)
②何を(どんな商品やサービスを)
③USP(どんな独自性で届けるのか)
という3要素で構成されます。

この3つが、きちんと整合性が取れていて、明確になっていれば、デビューしたての起業家でも、大企業の商品であっても、経験の長さに関係なく、売れます。逆にどれだけ流行りのものを扱っていても、このコアコンセプトができていなければ、売れるということはありません。コアコンセプトがビジネス成功に必須ということを、先の輸入転売を例に取り、ご紹介します。

次の2社を比較して、どちらが売れると思いますか?

A社は「誰に」は、輸入した食器が欲しい人です。「何を」は輸入した食器。そして「USP」はネットで買えるという点です。

一方、B社は「誰に」は、高級感を出したい喫茶店、ホテルのラウンジ、その市場が相手の商社などです。「何を」は、輸入した食器で、「USP」は他社よりも早く届くという点です。

私が実際に、輸入食器の転売をしているわけではないので、このコアコンセプト自体が正しいかどうかは、実際に売ってみないとわかりません。ご理解いただきたいのは、「コアコンセプトが大切」ということをお伝えしたいがための例として挙げました。

この2社を比較すると、AよりもBの方が、売れる可能性が高いように感じませんか?あなたがこれから起業するのであれば、やみくもにやるのではなく「まずコアコンセプトだけを考えた後に」細かい作業に入ることをオススメします。
このひと手間が、あなたの起業を成功に導いてくれることでしょう。

最後に1つ、ご紹介します。
コアコンセプトは、1回作ったら終わりではありません。むしろ、積極的に見直しを重ねていくことで、磨かれていきます。そのためには、シンプルですが、「お客様の声を聞く」ということが非常に有効です。最初は机上の仮説ですが、お客様の声をもとに、修正し続けることで、あなたのビジネスを成功に導くコアコンセプトに磨きあがります。

ぜひお試しください。あなたの起業の成功を応援しております。
 
 

一般財団法人 立志財団 理事長
坂本 憲彦


西日本シティ銀行で営業・融資を担当。その後、30歳で独立し10年間で1万人以上の起業家を指導する。現在は志ある起業家を育成する立志財団の創立者として講演や指導を行っている。著書「6つの不安がなくなればあなたの起業は絶対成功する」は紀伊国屋書店新宿本店で単行本週間ランキング2位となる。

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