Facebookハック~Facebookの最新事情~

第8回

否定語は、頭に残る

 

○チームの監督からの指示は...

ふとした息子との会話。知る人ぞ知る息子と小生は、公式ドッジボール馬鹿親子。

何気ない会話...
「最近、お前、アタックしにいかないけど、なんで? ダメじゃん、それじゃ、
アタックしにいかなくっちゃ勝てんぞ!」と聞いてみた。

そしたら、息子曰く。
「監督から、アタックしちゃダメだ! アタックするな!」って言われたから...
絶句...なのです。

おそらく、アタックしてはいけないという指示はあったのだろう。
しかし、その指示の前後が消え伏せてしまっている。 完全に、息子の頭には、こんな場合は、アタックするな、こうだから、今はアタックする場面ではない。
こんな指示だったのだろう。監督の言葉を完全に理解せず、言葉尻だけを捉えていることに
驚きと発見でした。試合に勝ちたいのか、監督から怒られないようにしたいのか?
子どもたちは、無意識に防衛本能を働かせていることに気づかされました。

○途中の話の展開や説明は、すっ飛んで結論だけが残る

これじゃ、いかん。息子と話し込んだ。試合に勝ちたいのか? どうすれば勝てるのか? 今は、なぜ勝てないのか? 二人で思いのまま語り合った。その状況を整理してみようと。なぜ、その言葉が頭に残ってしまったのか。子どもにとって、途中の説明が理解できていない、いや聞いていないということが分かったのです。大人にしても、途中の理論は…、経緯は…、分かったつもりになっているケースは多い。そして、結論だけを意識しようとしてしまう。今回のケースの結論は、「アタックするな!」という言葉だったわけです。いわゆる、言葉尻だけ取り込んでしまったわけです。最後の結論だけを理解しようとしてしまうのです。

○ならば、結論の言葉を肯定的にしよう

最後にどう言い切るか。実は、ここにポイントが秘められてきます。どんな言葉で言い切るか。言っている内容は同じでも、言い方次第で捉え方が変わって来るのです。よく例えられる例ですが、野球でバッターに対して高めの球にてを出さないような指示を出したい時に、ダイレクトに「高めに手を出すな!」と言ってしまいがち。しかし、これを聞いたバッターは、高めの球という言葉が頭に残ってしまい、意識し、結果として高めの珠に手を出してしまうということはよく聞かれます。ならば、「低めの珠を打っていけ!」と指示することで、高めの球から意識を外せるのだといいます。「****するな」ではなく、「こうしなさい」と言い換えて指示を出す。言葉や指示は、否定語で終わらず、肯定語で終わらす。こんな配慮がリーダーには必要なテクニックなのです。

○できることならば、結論ではなくその過程を振り返らせる

本来、指示としては、一文の結論だけではなく、その結論を導く過程が大事ではないでしょうか。なぜ、このような指示が出ているのか、どうして、こうしなければいけないのかを理解しなければ正しい判断、行動はできません。リーダーとして、指示を出して終わりではなく、どう伝えるのか、そしてさらに、どう理解させるのかを考えたいところです。それには、一つ、質問してみること。指示を出したあと、簡単でもいい、質問してみる。「なぜだと思う?」でもいい、「***だったらどうする?」でもいい。回答が合っていようと間違っていようとそこが問題ではない、指示を今一度振り返って、考えさせることが大事なのです。回答によって、さらに会話が進めばそれでいい。このやりとりこそが、指示を徹底させるコツなのです。

 
 

SFJソリューションズ株式会社
代表取締役 川上 暁生

東京都品川区生まれ。東京工科大学卒業後、大手メーカーにSEとして勤務。 その後、独立し、ソフト開発会社、SIer会社を経て、人材紹介会社に転職。 ヘッドハンティング会社サーチファーム・ジャパン株式会社の立ち上げに携わる。 現在、同会社のグループ会社SFJソリューションズ株式会社にて、ITコンサ ルティング、プロジェクト管理、社外CIO業務に従事。

ユーザー企業の業務改善、システム導入の要件定義から導入、運用までを トータルで管理しながら、ITのみにとらわれず、経営者、管理者の右腕となっ て、頭と身体を使って支援しています。

最近では、中堅・中小の会計事務所や弁護士事務所など士業の社外CIO、アドバイザーとして支援することが多く、 身近な相談相手になっています。

著書:「これから取り組む企業のための日本版SOX法と内部統制」
(日本能率協会マネジメントセンター)

【ホームページ】 http://www.search-firm.jp/sfjs/

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