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第4回

プロフェッショナルビジネスこそ社外CIOを

 

○社外CIOとは

個人や事務所などでは、本業が全てでIT、システム、セキュリティはどうしても二の次になりがちです。担当の役員どころか、専任のメンバーすらいない状態が多いのではないでしょうか。そこで、社内に専任メンバーを雇うのではなく、社外メンバーとしてCIOを利用・活用するという考えが生まれました。ここでいう「社外CIO」は、社外取締役など大企業の社外CIOとは全く違う存在です。個人や事務所が、専任のCIOを雇うにはあまりにも負担が大きすぎます。しかし、いわゆる業者との単なるやりとりで、本業を活かすことは難しいですが、本来は、自社のビジネスの状況や環境を理解、共有し、本業への活用やリスクへの対応方法などをケースバイケースで検討し、導入、運用までを任せられるアドバイザー的な存在が必要です。そのために、専任を雇わなくても、週に1度、もしくは、月に数度などの訪問、相談の契約で活用が実現できる「社外CIO」は個人や事務所にとってメリットが大きいのです。

○実際の社外CIOの活用

契約形態は、週に1度、月に1度などの訪問・打ち合わせ・相談の機会を持ちます。本業やビジネスの流れ、IT・ネットワーク環境などを共有し、本業への貢献やリスクへの対処を提案、検討、選定、設計、導入、運用までをトータルで担当してもらいます。
社外CIOを、週に1度、月に1度程度でも十分に活躍できるのが、プロフェッショナルビジネスならではの規模と内容だと思うのです。業者ではなく、適格なアドバイザーです。
そんな存在が、プロフェッショナルビジネス(いわゆる士業、弁護士、税理士、会計士、弁理士など個人事務所や共同事務所など個人や小さな組織)には必要であり、求められています。

○実例 業者とのやりとり

実例をお話しましょう。
ある会社で、1年後に、営業システム、予算管理システムを一新することになり、業者と必要な機能など打合せを開始し「こんなこともできたらいいな」、「できますか?」「できますよ」という会話が重ねられました。そして、ヒアリング終了後、提示された見積もり金額を見て唖然…。数百万円程度の想定が、実際には、総額8,000万円...想定の10倍以上の見積もりだったそうです。業者は、お客様が欲しいと思う機能を全て実装しようとしていたのです。その会社の社長は当然激怒... 値引きしてもらって納得できる額ではありません。さらに、最悪なのは、既に数ヶ月も時間を浪費、挙句の果てに他の選択肢を選ぼうにも様々な要因から選べないという状況となってしまったという良くあるケースです。

○社外CIOの効果

その段階で、小職に相談依頼がありました。
まず最初に、許される予算は800万円が限度だということを担当者と確認。まずは、①お客様側の担当者と本当に必要な機能、②あればいいなと思う機能、③なくても別の方法で解決できる機能、④なくても我慢できる機能とに区分けをし、業者との打ち合わせを行いました。
さらに、必要な機能を実装すべきものと別の手段で実現できるものに区分けして、実現方法を整理していきます。
結果的には、小職のアドバイザリー費用を含めて、800万円を少し超える程度の費用に抑えることに成功。あとは、スケジュールの問題が残りましたが、そこは業者側に腹をくくってもらいSE・PGの投入を予定よりも多く投入、当初の予定どおりの期日までに、導入の目処を立てることができました。
業者は、言われたことを実装するために考える、お客様は、必要な機能と欲しい機能を言わなければ損だと思って言うだけ言ってしまった結果がこのような事態を招いてしまったのです。

○社外CIOの選定

このように、ユーザー(お客様)サイド、業者(プロバイダー)サイドの2極化ではなく、さらにアドバイザーサイドを設けた三角形の関係がそれぞれにメリットを享受することになります。ぜひ、信頼できるアドバイスを受けられる「社外CIO」を探し、細く、長く良い関係を作り上げてください。

 
 

SFJソリューションズ株式会社
代表取締役 川上 暁生

東京都品川区生まれ。東京工科大学卒業後、大手メーカーにSEとして勤務。 その後、独立し、ソフト開発会社、SIer会社を経て、人材紹介会社に転職。 ヘッドハンティング会社サーチファーム・ジャパン株式会社の立ち上げに携わる。 現在、同会社のグループ会社SFJソリューションズ株式会社にて、ITコンサ ルティング、プロジェクト管理、社外CIO業務に従事。

ユーザー企業の業務改善、システム導入の要件定義から導入、運用までを トータルで管理しながら、ITのみにとらわれず、経営者、管理者の右腕となっ て、頭と身体を使って支援しています。

最近では、中堅・中小の会計事務所や弁護士事務所など士業の社外CIO、アドバイザーとして支援することが多く、 身近な相談相手になっています。

著書:「これから取り組む企業のための日本版SOX法と内部統制」
(日本能率協会マネジメントセンター)

【ホームページ】 http://www.search-firm.jp/sfjs/

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