「組織とひと」のRe:Design 〜働き方と生産性を革新する〜

第1回

生産性オタクの戦略コンサルタントが、そこはかとなく語る・・・

小林 広治 2019年1月25日
 

生産性オタクの戦略コンサルタントが、そこはかとなく語る・・・

はじめまして、キズナキャストの代表取締役小林広治と申します。


私の会社は、2017年4月1日で18期目を迎えました。起業した17年前、私のような向う見ずな人間でさえ、起業するときの最後の一歩には躊躇しました。
それほど「起業」、もっと言えば「新しい世界に足を踏み入れる」というのは怖いものなんだ、ということを体感することができました。


何でも勢いよくやってしまう私のことを知っている昔からの友人がこれを聞いたら「嘘でしょ??」と笑うかもしれません。


しかし、事実私はそんなヘタレだったわけですが、そんな自分の背中を押してくれた人が2人います。それは、中学生時代の自分と、大予言者ノストラダムスです。


私たちが、大学時代に大ブレイクした漫画「稲中卓球部」をご存知でしょうか? この中にでてくる「前野」という主人公がいるのですが、ある話の中で、「中学生の前野」の前に、「幼少期の前野」が現れて、「こんなはずじゃなかった。情けねぇ。。。」と言うシーンがあります。


私が起業する前にも、「中学生のコバヤシコウジ」が突如現れて、彼は私に言い放ちました。


「こんなにビビりだとは思わなかったよ。情けねぇ。。。」


そして、時は1999年7月。
ノストラダムスの大予言、と言えば、当時は誰もが話題するネタでした。
が、今となっては、もう覚えている人も少ないかもしれません。


それは、「恐怖の大王が降ってきて、世界は滅亡する」という約500年前の世紀の大予言です。
私は、その年その月の7日、起業することにしました。長くても地球はあと24日しかない。それなら思う存分に好きなことをやってやろう、と。
そうすれば、中学生「コバヤシコウジ」にも顔が立ちます。


これは、半分以上ジョーダンではありますが、でも最後の勇気をひねり出すひと押しになったのは、お恥ずかしい話しながら本当のことです。


そして、あれから18年が経とうとしています。
しかし、いまだに「恐怖の大王」が降ってくる気配はありません。
うちの会社もいまだに継続しています。中学生「コバヤシコウジ」はなんと言うでしょうか。少しは褒めてくれるでしょうか。
いえ、それでも、きっと彼なら「まだまだだな。」と言うに違いありません。なぜならば、中学生のころの私の夢は、「世界一の企業を創り、莫大な富を稼ぐこと。」だったからです。
そして、その資金で「世界中の森を買い占めて、世界中の自然を守る。」というのが当時の私の目標でした。


残念ながら、私の会社はいまだに世界一にもなっていませんし、莫大な富も稼げていません。当然ながら、森を買い占めるなんてほど遠い話です。しかし、私と同じようなことを考え、みんなでお金を出し合って、山を買い取って、保護している人たちがいることもその後知りました。
で、あればこれからの私は何を目指すべきなのか?
何年か前に、ある出来事をきっかけに、この問いについて深く向き合うことになりました。そして、今の私の目標、




「いきいき!わくわく!働ける未来」を創る。


にたどり着くことができました。
そして、私はこの18年の間に、この目標を達成するための扉を開く大事な鍵を手に入れることができました。
それは、「人脈」と「知識と経験」です。


当初事業は順調に立ち上がり、私は20代で新宿税務署管轄の高額納税者ランキングの68位まで入りました。
しかし、その後3回倒産の危機にあい、そしてそれを乗り越え今があります。
ある時は、妻と二人で半年間ほど、近くの銭湯に通いながら会社に住み込んでいたこともあります。
また、ある時は詐欺事件に遭い、自分と会社だけではなく、妻や大事な友人のお金まで莫大に失ったこともあります。


20代ではそれなりの富を築き、そしてその後の3回の危機ですべてを失った、それが私のこれまでの人生です。
しかし、「すべて」と言っても、実は、それは「お金」という尺度でしかありません。ひと・モノ・カネ・情報という経営資源で言えば、私が26で起業した時は、何もありませんでした。
しかし、いまは、モノ・カネはそこそこ取り戻しましたが、もっと大きいのは信頼できるひととの人脈、そしてこの18年間積み重ねてきた自らの莫大な知識と経験を得たことです。
しかも、私はまだ40代です。私は生涯現役宣言をしているので、自分的にはあと60年働くつもりです。
そう考えると、このような貴重な経験を40代前半までに終えることができた、ということが、大変ラッキーであり、これが私にとっての最大の強みである、ということに気付いたわけです。
20代の成功から学んだことはほとんどありませんでしたが、その後の失敗から学んだことや気付きは本当に数多くありました。また、この経験を通じて、今後一生涯何があったとしても自分の中のHappyマインドは揺るがない、という確固たるマインドセットを手に入れてしまいました。


つまり、ある種のSATORIを拓いてしまったわけですが、そこで、最近私はこんな自分のことを、子どもたちの前では「SATORIの軍師」と紹介したりします。
それは、一人でも多くの人に、このマインドセットを身につけてもらい、もっと世の中が明るく、ポジティブになればいいな、という想いが根底にあります。


2年前の夏、日本は終戦70年を迎えました。
この間、日本は戦争もなく、衣食住にも恵まれ、そして私のように存分に自分の実力を試すことができる世の中になりました。
しかも、失敗したからといって命がとられることもありません。
こんな平和で自由な素晴らしい世の中が創られたのは、先の戦争を終わらせるため、そしてそこから復興するために、多くの諸先輩方が命を賭け、家庭と自らの幸せをかえりみることなく、働き続けてきてくださったお陰です。


そこで考えました。
じゃぁ、その諸先輩方に対して、私ができる恩返しは何か? 私だからこそできる恩返しは何か? 私にしかできない恩返しは何か?


日本には、「出世払い」という素敵な言葉があります。
これは将来出世したら返しなさいね、という言葉ですが、実際にそれを返してもらうことを期待している人は普通いません。
つまり、多くの先輩方は、それを下の世代に同じように「出世払い」で返しなさいね、と教えてくれました。


だとしたら、今の日本を創ってきてくださった諸先輩方に対して、私が自分の人生と命を掛けてできる恩返しは、これからの時代を担う人たちに「出世払い」でお返しすること、だと考えました。


自分にできることは何か?
自分だからこそできることは何か?
自分にしかできないことは何か?


このブログを通じて、私が経営者としてこれまで積み上げてきた生の経験を、主に5つのカテゴリに体系化したノウハウとして、これからの時代を担う人たちにお伝えしていこうと思っています。


その5つとは、①マネジメント、②マーケティング、③イノベーション、④組織革新(組織開発)、⑤ひとの革新(知的生産性向上)のカテゴリです。


また、それぞれについて、#本質論、#原理原則、#戦略、#フレームワーク、#メソッド、#ノウハウ、#ケーススタディの6つに分類しながらお伝えしていきたいと思っています。




カテゴリ 分類

カテゴリ 分類
①マネジメント
(Management)②マーケティング
(Marketing)③イノベーション
(Innovation)


④組織革新・組織開発
(Organize Development)


⑤ひとの革新・知的生産性向上
(Increase Creative Productivity)


× #本質論
#原理原則
#戦略
#フレームワーク
#メソッド
#ケーススタディ


それぞれの内容について簡単にご説明致します。


①マネジメント(Management)について

まず、1つ目のカテゴリ「マネジメント」についてですが、過去3回も会社を倒産の危機に陥れてしまった経験から、何をすればビジネスは失敗するのか、ということが明確に分かりました。
そこで、まずはこれを「失敗の法則」として体系化。そして、これが明確に見えたからこその「成功の法則」


そこで、この2つをベースに「Sustainable Management Tree®️」を開発しました。これが、「持続可能な組織」を創るための当社のマネジメントノウハウの核となります。


また、マネジメントとは、管理するものと理解している方は多いと思いますが、私はマネジメントには3つのCがある、と説明しています。


1つはControl(管理)、もう1つがCreative(創造)、最後がContribution(貢献)です。


つまり、マネジメントとは、最終的にContribution(貢献)することが目的であり、そのためにControl(管理)とCreative(創造)という機能が必要、という理解です。


また、Creative(創造)には、MarketingとInnovationの2つがあります。

Marketingとは現在の顧客の創造、Innovationとは未来における顧客の創造、になります。


企業は、如何に管理(Control)が上手にできたとしても、顧客の創造(Creative)がしっかりできなければ持続できません。


そこで、企業にとっての血液とも言える資金を作り出すための「マーケティング」と「イノベーション」を2つ目と3つ目のカテゴリとします。


4つ目と5つ目のカテゴリ「組織革新(組織開発)」「ひとの革新(知的生産性向上)」については、いまの時代の大変化がその背景にあります。


私は、新しい時代のことを「自立共創時代」と名付けました。


これは、テクノロジーの進化により、いよいよ「ひと」が次のステージに向かって大きく革新し、一人ひとりがより高い次元で「自立」し、人と「共感」「共調」「共働」し、新しいものを「創造」する時代になったことを意味付けています。


そして、より高い次元で「自立」し、「革新」した人は、これから、より本質的な幸せを目指し、より自由に、自己表現することを志向するはずです。


したがって、このひとの変化に合わせて、組織も変化せざるを得ません。今までは「組織のためのひと」でしたが、今後は「ひとのための組織」になるべきです。


そこで、「組織革新(組織開発)」の考え方が今後重要となります。


また、新時代「自立共創時代」の重要キーワードの1つ「創」を突き詰めると、「『考える』を考える」時代と言えます。


ドラッカー曰く、産業革命以降、物理的な生産性は、4%で向上し続け、120年間で50倍になったそうです。


しかしながら、「知的生産性」、つまり「考える」ということの生産性については、ようやくその科学が始まったばかりです。


子どもの頃から根っからの生産性オタクの私がここ数年ずっと研究対象にしているのが、まさにこの分野の「知的生産性」です。


ちなみに、「知的生産性」の極みとも言える、「ひらめき」を自由にコントロールできたらいいな、と思いませんか? 私は、近年ほぼこれを自由にコントロールできるようになりました。


そこから得られる生産性の向上は、物理的生産性の向上を遥かに凌駕します。これを5つ目のカテゴリにしたいと思います。


なお、それぞれのカテゴリにおいて、抽象化した「本質論」「原理原則」「戦略」と、より実践的な「フレームワーク」「メソッド」、そして他社事例の「ケーススタディ」に分けてお伝えしたいと思います。


特に私は、過去に何度も「失う」という経験を通じて、ものごとの「本質」を見極める視点を手に入れました。そこで、「本質論」「原理原則」「戦略」については、私の強みの1つとしてお伝えできるはずです。


しかしながら、「本質論」「原理原則」「戦略」を知るだけで成果を上げることは難しいと思います。


なぜならば、「本質論」「原理原則」「戦略」は、抽象化されているため、応用範囲は広がりますが、逆に具体性に欠けるため、実践に落とし込む際には、それぞれの環境に応じて、適応させて思考しなければなりません。


そこで、抽象概念と具体性を結びつけるために、具体的な方法論や、他社の事例などが参考になるはずです。本来であれば、このフェーズにこそ「個性」が生まれるので、私としては、ここを大事にしたいところではありますが。。。


なお、このブログでみなさんにお伝えする目的は「“持続可能”な組織創り」です。いま時代が大きく変化し始めているため、新しいテクニックが日々登場していますし、この変化は今後さらに加速していくはずです。


しかし、中には「本質」を外した「麻薬」的なテクニックもでてくるはずです。このようなテクニックに手を出してしまうと、一時的な成果は上がったとしても、後で必ず大きなしっぺ返しにあいます。


また、下手をすると死に至るケースすらあり得ることを、いまの私は身をもって痛感しています。したがって、私が常に大切にしたいのはものごとの「本質」であり、私がお伝えするテクニックについても、「本質」を捉えたテクニックだけに絞ってお伝えしたいと考えています。


それは、私が目指すのは、持続可能な組織であって、一時的な収益を最大化することではないからです。


私はもう二度と会社が破産するような危機にさらすようなことはしたくありません。また、当社のクライアントにそのような憂き目には絶対にあわせたくありません。


持続すること、それが企業の最大の責任であり、最大の命題だからです。

以上、簡単に私の経緯と、このブログでお伝えしていこうと考えている内容についてご紹介してきました。


なお、これをお伝えする目的は、「“持続可能”な組織創り」とお伝えしましたが、まずはあなた自身にとって、何か1つでもお役に立ち、あなた自身の明日がよりよい1日になるお手伝いができればこれに勝る喜びはありません。


それは、よりよい社会、よりよい未来は、あなたのよりよい明日の先にあるからです。


したがって、あなたは、まず思いっきり自分自身のことを優先してください。自分ファーストでいいのです! そして、もしこのブログが、あなたにとって何か1つでも貢献できたら、ぜひ他の仲間、同僚、ご家族にお伝えください。


そして、諸先輩方が、私たちにしてくれたように、次の世代にも、「出世払い」にて、お返し頂ければ幸いです。


「いきいき!わくわく!働ける未来」のために。

ご参考になれば幸いです。

以上、キズナキャスト小林でした。


今回の主な論点

①「失敗」からは多くのことを学ぶことができる
②マネジメントには、3つのCがある。
③マーケティングは「今」、イノベーションは「未来」の顧客の創造である。
④テクノロジーの進化が、「ひとの革新」と「自立共創時代」をもたらす
⑤社会から頂いたご恩は、「出世払い」で次の世代へ恩返し。




 
 

プロフィール

株式会社キズナキャスト
代表取締役 小林 広治



1996年3月 早稲田大学理工学部卒。
1999年7月創業、2000年4月に法人化し代表取締役に就任、現職。長野県出身。46歳。(2019年1月)

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