組織に悩むなら、まずは超オープン経営にしてみよう

第9回

情報公開(=オープン)で組織は荒れるのか!?

中村 圭志 2018年9月19日
 

ISAOでオープンにしている情報とは

いままでのコラムでも書いてきましたが、ISAOではほぼ全ての情報がオープンになっています。

  • 給料
  • 交際費などの経費
  • 財務諸表
  • 各事業の損益などの情報
  • 社員の勤怠や工数
  • 目標登録とその活動

  • オープンの目的は「より強いチームをつくること」です。

    オープンの偉大な力を信じているISAOがつくるサービス「Goalous(ゴーラス)」は、オープンをより推進して、組織をより高い目標に導くようにサービスが設計されています。


    給料公開はハードル高い!?

    さて、こういった話をすると、必ず聞かれる質問が「給料公開なんてしたら、荒れませんか!?」です。

    答えはイエスでありノーです。


    ただ、どちらにしても公開するときの経営の心理的ハードルは非常に高いです。

    というか、怖い。


    給料というのは、人事制度の結果であり、普通の会社ではクローズドな情報です。

    いまでは給料オープンが当たり前ですが、ISAOも最初はおっかなびっくりでした。


    何が怖いかというと、人事の結果をさらけ出すことで、社員がその会社を信頼できなくなることが一番怖いのではないかと思います。


    荒れるケース

    では、公開すると荒れるのはどんなケースでしょうか。

    例えば中途入社。

    大抵の場合、入社の経緯によって、同じレベルの人でも給料は高くなったり、低くなったりしがちです。

    前職の給料が高ければそれに引っ張られて次の職場での給料も高くなり、低ければそのまま低くなりがちです。

    これは傾向として大いにあり得ます。


    そうした結果、いまの会社では同じくらいの価値の人でも、給料が大きく違うという状態になるのです。


    給料が低いほうの人は「なんでアイツはあんなにもらってるのに、自分は低いんだ!」となるでしょう。

    声をだして言ってくれればまだいいのですが、黙ったまま会社に不信感を抱き、辞めていってしまうというのが最悪のケースではないでしょうか。


    多くの会社が抱えている問題

    ではどうして、そういう状態が生まれてしまうのでしょう。

    評価者である役職者の、個人的な好き嫌いが人事に影響することが一番の原因ではないでしょうか。


    好き嫌いで人事をしても、みんなには見えない。だからアンフェアな人事が横行する。それが問題の根本原因です。


    ではどうしたら荒れないのか

    シンプルに言えば「全ての社員の給料に関して、経営が納得している状態であること」です。

    会社の価値観をベースに、みんなの給料を論理的に説明ができること。これが重要です。


    もちろん、人事は”全ての人が納得する”ことは難しいでしょう。

    でも、好き嫌いではなく、その会社の価値観や哲学にそって、しっかり人事評価を続けていれば、結果的に多くの人たちが納得できるものになるのです。


    オープンがつくるフェアとリーン

    全ての物事をできる限りフェアな状態にする鍵は「オープン」にあります。


    プロセスや、結果を可能な限り透明にすることで、自分自身でも”見られている”という意識が働きますし、実際見られていますので、どんな立場の人に対しても自然に規律が効くのです。

    特別に監視する部門や、担当者を置く必要もなくなり、無駄な仕事がなく効率性も保たれます。


    オープンはフェアとリーンをうみだします。

    「迷ったらオープン」みなさんの組織でもぜひトライしてみてはいかがでしょうか。

     
     

    株式会社ISAO
    代表取締役 中村 圭志


    ・1993年、千葉大学工学部卒業、同年4月に豊田通商株式会社入社
    ・2004年3月、Toyota Tsusho Europe S.A. ドイツ・デュッセルドルフ支店へ出向
    ・2006年4月、Toyota Tsusho ID Systems GmbH設立・代表就任
    ・2010年10月、株式会社ISAO代表取締役に就任


    就任時に-6億円の赤字企業だったISAOをV字回復し復興させた立役者。
    欧州駐在時に会社を設立し、経営者として働くことで「経営は、みんなを幸せにすることができる仕事である」ことに気づき、経営のプロとして生きていくことを決める。

    2020年、株式会社ISAOを”世界のシゴトをたのしくするビジョナリーカンパニー”にするべく、Team ISAOの一員として経営をおこなう。

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