経営の解体新書~いざ、未知を道へ~

第2回

絵に描いた餅

浅野泰生 2016年7月25日
 

「社長、経営計画を立てませんか?」

「将来のことなんて予測できないし、経営計画なんて絵に描いた餅でしょ」

 

皆さんはこのようなやり取りになったとき、どのように社長に提案しますか?

 

私は、このように提案します。

「絵に描いた餅でも描かないより描いた方がマシですよ」

多くのケースで「それは、どういうことですか?」となります。

 

経営計画と業績予測は似て非なるものです。

多くの経営者が、経営計画と将来予測の区別がついていないため、「絵に描いた餅なんて描いても意味がない」となります。

経営計画の本質は、未来を予測することではなく、未来を創造するための「仮説」を立てることです。

経営者は誰しも、最初から上手な「仮説」を設定することはできません。

「実践」と「検証」を繰り返すことによって、「仮説」の精度が上がっていくものです。

これがいわゆる経営サイクル(Plan-Do-See)です。


経営サイクルは、一般的に平面で図示(図①)されますが、私は螺旋状に拡がっていくもの(図②)と認識しています。



はじめて立てる「仮説」(Plan)は精度が悪いかもしれません。

ただ、1年目より2年目、2年目より3年目の方がその精度が上がっていくはずです。

「仮説」の精度の上げ幅は、「実践」(Do)の度合によります。

実践度合が100%であれば精度の上げ幅は大きくなります。

逆に40%程度であれば上げ幅は小さくなります。

 

また、螺旋図の横幅は、事業の幅を示します。

これも実践度合により拡大幅は大きくも小さくもなります。

 

最初は、餅の絵が上手く描けないかもしれません。

ただ、下手でも描き続けないと餅の絵はうまくなりません。

よって、絵に描いた餅でも描かないより描いた方がマシなのです。


 
 

プロフィール

株式会社MAP経営
代表取締役社長 浅野泰生


「経営計画」一筋27年の株式会社MAP経営の代表取締役社長。
経営計画の立案を通じ社長の課題設定力を醸成し、行動計画の徹底と人材活用の両面からビジョン構築とその達成を支援するビジョンナビゲーター。
大学卒業後、親のコネで国内最大級の飲料メーカーに入社し、飲料をトラックで運ぶ配送業務に従事。新入社員の年間MVPを獲得するも退社。
その後、職を転々とし、4回にわたる転職人生で多額の負債を負うことになる。
2006年に株式会社MAP経営に平社員として入社。
入社1年後の2007年に取締役就任、2014年より現職というスピード出世を実現する。
2013年発売『最強「出世マニュアル」』の著者でも知られている。

・執筆履歴
 『最強「出世マニュアル」』(2013年マイナビ新書)

同じカテゴリのコラム

コラム検索
新聞社が教える SPECIAL CONTENTS
プレスリリースの書き方

記者はどのような視点でプレスリリースに目を通し、新聞に掲載するまでに至るのでしょうか? 新聞社の目線で、プレスリリースの書き方をお教えします。