経営の解体新書~いざ、未知を道へ~

第1回

今こそ「普通の会社」となれ!

浅野泰生 2016年6月2日
 


「会計事務所は特別なことをしてくれるのか?」
「会計人は特別な存在なのか?」
このような問いに皆さんは何と答えるだろうか?

一般的に「特別」というのは、良い意味合いで群を抜いている様を指す。
私は、そのような意味では明確にNoと答える。ただ、悪い意味で「特別か?」と問われればYesと答えざるを得ない状況である。

昨年は、会計事務所を200件以上訪問した。1000人以上の会計人とも会った。そのほとんどが、未来会計を通じて中小企業をサポートしたいという理想を掲げている。

しかし、実態はどうか?
人が辞めた、時間がない、対象となるお客様がいない、などなど。
できない理由は次から次へと出てくるが、「どのようにすればできるのか?」が出てこない。
会計事務所自体が経営をしておらず、理想とありたい姿のギャップである課題が明確になっていない。つまり、経営計画を立案していない会計事務所が実に多い。経営計画がないということは経営サイクル(Plan-Do-Seeサイクル)も定着していない。

当社が提案するMAS監査をはじめとする未来会計のサポートは、自社で実践している以上のものをお客様に提供することはできないはずである。「普通の会社」が理念やビジョンを掲げ、それをもとに数値計画を立て、行動計画に落し込んでいくのと同じように、会計事務所自体が経営計画を立案しなければならない。

20年以上も前、とある政治家が日本国を「普通の国となれ」と著書のなかで記した。グランドキャニオンには観光客の安全を守る柵がない。自分の安全を自分で守るのが本当の自由なのだと。

会計事務所は規制に守られた業界である。規制に守られた業界は規制が緩和された途端に衰退の一途を辿る。まずは、会計事務所が「普通の会社」とならなければ、お客様である中小企業が「普通の会社」となる指導はできないのである。
 
 

プロフィール

株式会社MAP経営
代表取締役社長 浅野泰生


「経営計画」一筋27年の株式会社MAP経営の代表取締役社長。
経営計画の立案を通じ社長の課題設定力を醸成し、行動計画の徹底と人材活用の両面からビジョン構築とその達成を支援するビジョンナビゲーター。
大学卒業後、親のコネで国内最大級の飲料メーカーに入社し、飲料をトラックで運ぶ配送業務に従事。新入社員の年間MVPを獲得するも退社。
その後、職を転々とし、4回にわたる転職人生で多額の負債を負うことになる。
2006年に株式会社MAP経営に平社員として入社。
入社1年後の2007年に取締役就任、2014年より現職というスピード出世を実現する。
2013年発売『最強「出世マニュアル」』の著者でも知られている。

・執筆履歴
 『最強「出世マニュアル」』(2013年マイナビ新書)

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