「やらなきゃ」じゃなく、「やりたくなる」仕事のつくり方

第2回

商品の質がどれだけ高くても、顧客満足度が低い理由

春明 力 2019年2月8日
 

「お客さんに喜んでもらえないのは、商品が悪いから」 

と悩む方は沢山いらっしゃいます。

そして、商品の質を高めることに注力し、

お客さんに喜んでもらえるようになる方もいます。


だけど、一方で、どれだけ商品の質を高めても、

一向に喜んでもらえない方もいます。


そうして、

「お客さんに喜んでもらえなかった」

「時代に合わなかった」

という理由で廃業してしまう人もいます。



でも、忘れないでほしいのは

「お客さんの中にも色んな人がいる」ってことです。

例えば、あるお店に勤めていた

ある料理人の人がいました。


その人は、どれだけ一生懸命にやっても、

お客さんからクレームばかりもらっていました。


そして、ある日同僚からこう言われました。

「お前、味音痴なんだよ。

味音痴だけはどうしようもないから、

料理人諦めた方がいいよ。」


絶望したその人は、

まもなく退職しました。


それから数年後、その人は、自分のお店を開業していました。

そのお店は、毎日行列ができ、人気店になっていました。


その人の料理の味付けは何も変わっていません。


クレームをもらい、味音痴と言われた頃と同じ味付けのままです。


それなのに、クレームをもらうどころか、その人の料理のファンが沢山できていました。


何が変わったのか?

それは、「お客さんの層」です。


その人の味付けは、薄味でした。

以前勤めていたお店は、肉体労働者のお客さんが多くその薄味が嫌われていました。


自分で開業したお店は、ヘルシー志向のお客さんが多く、薄味だけど繊細な味付けの

その人の料理は喜ばれました。


・・・といった話は、沢山あります。

  


お荷物扱いされていた会社員が、起業したら輝きだしたり。

起業しても、嫌なお客さんばかりに来ていた人が伝え方を変えたら・・・

毎回泣きそうになるくらいいいお客さんばかりになったり。


何をお伝えしたいかと言うと

「お客さん」という言葉で一括りにするのはやめようってことです。


ちゃんとお客さんを誰にするか決めようってことです。


「最近の若い子は〇〇だから…」

「40代は○○だから…」

「男って○○だから…」

「女って○○だから…」

「人間って○○だから…」

なんて、あまりにも雑にまとめすぎだと思っています。


そして、そういう考え方をしている限り心から喜んでもらえる商品はつくりづらくなります。


一人一人に人生がある。

一人一人に体温がある。

一人一人に表情がある。

一人一人に大切な過去がある。

一人一人に乗り越えてきたことがある。

一人一人に乗り越えられなかったことがある。

一人一人に大切がある。

一人一人に目指している幸せがある。


それを感じた上で、「誰を幸せにしたいのか?」を導き出し、

その人達だけのために商品をつくり、改良していく。


そして、その人達に手を伸ばしてもらえるように伝えていくことが

結局顧客満足度を高めていきます。


全員が100%喜ぶ商品なんてありません。

ある人からの評価は低いけど、

別のある人は心から喜んでくれる商品ばかりです。


誰のための商品か?

誰のために伝えていくか?


顧客満足度を高めるために、大切なのは

何を売るか?ではなく、誰に売るか?です。

 

 
 

プロフィール

株式会社マインドプラス
代表取締役 春明 力


長崎県西海市生まれ。26 歳の時に、社会人経験1年で、人脈も実績もないまま貯金20万円で起業。安さを売りにして、顧客の要望に何でも応えるやり方をし続けた結果、月5万円の収入の日々が続く。その後、本当に自分がやりたいことを探し、みつけ、仕事のスタイルを180度変える。その結果、大好きな顧客だけを集客し、信頼を集め、起業から2年で恵比寿に事務所を構える。顧客からの要望により講師活動を始め、受講生は経営者を中心に4000人を超えている。2016年からは作家業もスタート。「伝えられる方法」「楽しく働く方法」を伝え続けている。


HP:株式会社マインドプラス

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