※今回は営業の具体的手法ではなく、より概念的なお話になっています。だいぶカジュアルな文体ですがどうかご容赦ください。
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仕事の基本といえば、PDCA。
計画→実行→検証→修正というアレです。
どの現場でも誰かしらこの言葉を口にするし、実際、仕事を進める際のひとつの本質だとは思う。
のだけど、いつからかこのPDCAという考え方に違和感を持つようになり、というかよくよく考えると、どうも知った当初から違和感だらけだったなと思い至った。
だって、PDCAで仕事すると、スピードは遅いし、出てくる施策(P)はありきたりだし、何より、やっていてつまらない。
なんというか、与えられた作業をとりあえずこなすような場合に適した、組織の論理本位で作られたフレームワークに思える。
部内で使われてる施策管理シートのテンプレに、すでにPDCAの項目が用意されていて、そのとおりにブレイクダウンして記述すればひとまず上長のOKが出る、みたいな感じというか。
作業の遂行作法としてはひとつの正解なのかもしれないが、単純にやっててあまり面白くないこともあり、そのせいか、成果も今ひとつだった気がする。自分が優秀でないだけかもしれないけど。
それで、紆余曲折を経て独立してからは、すべて自分一人で決められるし決めなきゃいけないので、施策をやる際にPに割く時間がほぼゼロになった。
思いついたら、とりあえずやる。
やってみると何かしらわかるので、軌道修正したり、あるいは辞めたり。
これって、PDCAではもちろんなく、単純に計画(P)を省いたDCAでもなく、DFAという感じが1番しっくりくる。Fはフィーリング、直感のF。
行動(Do)→直感(Feel)→修正・撤退(Action)。
これだと思いついてすぐゼロ秒スタートでき、検証作業も感覚重視で行えるので、やっていて楽しく、続けやすい。
もちろんすべて感覚で処理するわけではなく、数字が見たいと思えば見るし、顧客の声を聞いて改善したりもする。ただ、軸はあくまで自分の感覚。
感覚というかセンスというのは属人性の最たるものなので、組織においては忌避されがちだけども、経験を重ねることで確実に磨かれていくだろうし、センスある個人が増えれば結果として組織も強くなるように思う。
僕も今はずっとこのスタイルでやっていて、それでも何とかメシは食えているので、仕事への向き合い方として間違ってはいないと思っている。
フレームワークはある時代を切り取ってその中での普遍性はあっても、時代と合わせて変化していくものだとすれば、これからはひとつDFAが台頭してくる、というかすでにしていて、より注目されるようになる気がしている。
※この記事は、僕がデイリーで投稿しているLinkedinにアップした内容を更新したものです。