終活のススメ

第4回

エンディングノートで家族の負担軽減

 

 エンディングノートは、人生の終末期に向けて自分自身の考えを書き留めて、存命中でも意思表示ができない場合や死後の家族の負担を減らすことを目的とするノートです。

 2011年にはエンディングノートを題材とした映画「エンディングノート」(砂田麻美監督)が公開され、また、ユーキャン新語・流行語大賞2011の候補語にも選ばれました。終活に関する代表的な取り組みです。自身の考えを記録として残すという意味では遺言書と比べられることが多いわけですが、遺言書は民法などによって定められた一定の事項に限って法的効力が生じ、形式などに一定のルールがあります。そのため、それなりの費用が必要になります。

 それに比べエンディングノートは記載内容に関して法的拘束力が伴わない分、遺言書に比べ気軽に、そして安価に取り組めるのが特徴といえます。

 12年に行われた読売新聞の調査では「自分の葬式についての希望は、家族などに口頭で伝えたり、文書で残したりしておくべきだ」という質問に対し1.「そう思う 67%」、2.「そうは思わない 32%」という回答結果が出ており、エンディングノートに対する意識の高さがうかがえる結果となっています。

 現在、エンディングノートはさまざまな会社や組織から出版されています。それぞれ内容に特徴を出そうとしていますが、大枠では変わらないことが多いので書きやすいと感じたものを選ぶのが良いと思います。

 具体的な内容としては、医療のこと・介護のこと・相続のこと・自分の来歴、思い出のこと、そして葬儀、供養のことが挙げられます。また現在ではインターネット上のクラウドを利用したものや専用のアプリなども開発されています。

 実際にエンディングノートを書こうとしても、一度にすべてを書き込むことは難しいようです。そのため「エンディングノート書き方セミナー」のようなものも各地で開催されています。エンディングノートを書くことで、自分の考えを家族に伝えたり、相続などの事務的な面を話し合ったりするきっかけにすると良いのではないでしょうか。

 
 

プロフィール

神奈川こすもす

清水宏明 しみず・ひろあき 神奈川こすもす代表取締役。厚生労働省認定葬祭ディレクター技能審査1級葬祭ディレクター。横浜市出身。1973年、代々葬儀社を営む家系に生まれる。大学卒業後、2001年、神奈川こすもすを設立し代表取締役に就任。著書に「葬儀のルール」。

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