終活のススメ

第1回

最高の人生の締めくくり方

 

皆さん「終活(しゅうかつ)」をご存じですか?

就職活動を指す「就活」ではなく「人生の終わりのための活動」の略です。人生の終焉(しゅうえん)をより良く迎えるために、事前に準備をすることを表す言葉です。最近、テレビや雑誌に多く取り上げられています。「終活」の言葉を生み出したのは「週刊朝日」の連載記事「現代終活事情」です。これは葬儀やお墓にまつわる基本知識や最新事情を紹介したものでしたが、現在では葬儀や供養だけでなく、相続・財産分与について生前に決めておく、遺言書を作成する、また終末期医療に対する考えや、介護が必要になった際の希望をまとめる、年金・保険の見直しなどさまざまな取り組みが行われています。

映画のテーマにもなった「エンディングノート」を作成するのも終活の代表的な取り組みといえます。エンディングノートは遺言書とは異なり法的な効力を持ちません。その分、自由で安価に作成できるので気軽に利用したいと思う人が多いようです。書店などで数多く発売されており内容としてはさまざまですが、残された家族や関係者が困らないようにする(貴重品や銀金曜行口座などの管理)、自分史・プロフィル、家族に対する思い、葬儀・供養に関する自身の考えなど、目的はそれぞれですが利用する人が増えています。

特に単身者や夫婦のみで生活されている人は将来的な負担を軽減する意味でも終活に取り組むことは良いでしょう。死を考えることは「縁起でもない」と思うかもしれませんが、将来に対する不安を少なくすることは、結果として今をより良く生きることにもつながります。

結婚や就職など人生の大事な選択を「自分」で決めてきたわけですから、最後も自分自身で決めることが「最高の人生の締めくくり方」になるのではないでしょうか。

「終活」はさまざまな人がサポートしています。この連載では葬儀現場の経験を通して感じた「本当に必要な終活」についてお伝えしていきます。

 
 

プロフィール

神奈川こすもす

清水宏明 しみず・ひろあき 神奈川こすもす代表取締役。厚生労働省認定葬祭ディレクター技能審査1級葬祭ディレクター。横浜市出身。1973年、代々葬儀社を営む家系に生まれる。大学卒業後、2001年、神奈川こすもすを設立し代表取締役に就任。著書に「葬儀のルール」。


HP:株式会社神奈川こすもす

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