自走する組織作りのためのコアコンセプト・マネジメント

第11回

仕事で「考える」際の大前提は「目的」を明確化し共有すること

岩井 徹朗 2021年2月2日
 

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。


弊社では次の後継者を育成するためのプログラムとして「考トレ」をご提供しています。


「考トレ」の中で定義している「考える」とは、

「目的」を達成するために「仮説」を立てること

・そして、「仮説」を踏まえて行動した結果を「検証」し、さらに次の「仮説」を立てること

です。


仕事の「目的」は?

仕事には必ず「目的」があります。もし、日頃「目的」がない仕事をやっているとすれば、それは見直しの対象になります。


例えば、新商品の広告を出すという仕事の場合。

その目的は

・商品を知ってもらう

・商品の良さを分かってもらう

・商品を買ってもらう

といったことが考えられます。


広告費というお金を使う以上、最終的には商品を買ってもらって、売上に結びつかないと、会社としては、無駄な投資になってしまいます。それゆえ、広告の最終的な目的は「売上を上げる(利益を上げる)」です。


しかしながら、世の中には様々な広告が溢れかえっています。このため、大手企業が数億円のお金を使って広告宣伝する場合と違い、中小企業が100万円で広告を出しても、その商品を買ってもらえるどころか、その商品を知ってもらうのすら、難しいのが現状です。

このため、中小企業が広告を出す場合には、大手企業よりも、より費用対効果の高い施策が求められます。それゆえ、広告を出す場合でも、「最終的に商品の販売につながる流れが出来ているか」がポイントになります。


言い換えると、「広告を出して、問い合わせが100件来ました」では、まだ、その目的を達成できていません。「100件来た問い合わせのうち、10人と契約が取れて500万円の売上が上がった」という所まで来て、ようやく目的と合致します。


「目的」には主従関係あり

したがって、考える際には

目的を正しく定義すること

その目的を広く共有すること

が大切になります。


「商品を知ってもらう」のと、「商品を買ってもらう」のとでは、越えるべき壁の数が違います。このため、考えなければならない要素の範囲も異なります。

もちろん、「商品を買ってもらう」には「商品を知ってもらう」ことも必要ですし、「商品の良さを分かってもらう」ことも欠かせません。

しかしながら、主目的が「商品を買ってもらう」ことなら、「商品を知ってもらう」ことや「商品の良さを知ってもらう」ことは従的な目的になります。


人は意外と「目的」を共有していない

先ほど「目的」がない仕事は見直しの対象と書きましたが、実際には「目的」がない仕事は少なく、多くの場合、「目的」が曖昧です。


仮に「目的」を他の社員に伝えているとしても、人によって捉え方が違うので、

「今度の広告で問い合わせがくればOK」

「商品の特徴はこれでバッチリ伝わるから問題なし」

と考えていることが少なくありません。


複数の人が集まって「考える」際には、最初に「目的」を明確に定義しましょう


ちなみに、弊社が経営理念の再定義を重要視しているのは、会社の仕事の「目的」を突き詰めていくと、最終的には「会社の経営理念(ビジョン、ミッション、バリュー)は何か」に行く着くからです。


 
 

ヒーズ株式会社
代表取締役 岩井徹朗


都市銀行に14年半在籍し、創業期のインターネット専業銀行とベンチャー企業の勤務を経て、2006年7月に独立。


「経営者が自然体で力を発揮するためのレールを敷く」ことをミッションとして、オーナー企業を中心に、業務改善、社内体制の構築や新規事業の創出に日々取り組んでいる。


最近はマーケティングのコーチである取締役と一緒に、「社長専任」の社外チームを組成。社長の本質的な価値観に沿った事業展開をマーケティングからマネジメントまでカバーし、洋々たる未来を一人ひとりが切り開いていく世界を実現するべく活動している。


HP:ヒーズ株式会社

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