自走する組織作りのためのコアコンセプト・マネジメント

第1回

自然体で経営者が力を発揮するために

岩井 徹朗 2018年2月21日
 
はじめまして、ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。弊社では、「自然体で経営者が力を発揮するためのレールを敷く」ことを ミッションとして、主にオーナー企業様を対象に、コンサルティング&コーチング事業を行っています。

弊社の定義する「自然体」とは、
1.お金に縛られない
2.人に左右されない
3.自分の気持ちに正直になる
という三つの要素からなります。

「お金に縛られない」とは、資金繰りに振り回されないことを意味します。これに関しては、資金繰り表を作ってお金と向き合うこ とから始めて、いわゆるキャッシュフロー経営を定着させることで、会社の持続的な成長を目指しています。

「人に左右されない」とは、人の能力に影響を受けないことを意味します。中小企業においては、人に仕事がついています。このた め、それが社長であれ、社員であれ、その人の持っている知識やノウハウ、経験によって、仕事の成果にも大きく違いが出てきます。そこで、業務フローを見直し、社内 体制を作ることで、たとえ人が代わっても、会社としての実績が安定するような取組みを行っています。

そして、「自分の気持ちに正直になる」

弊社では、12年前に会社を設立して以来、最初は資金繰り対策、次は社内体制作りに重点を置いて、事業展開してきました。そして、現在もっとも力を入れているの が、この気持ちの部分。いわば「感情」のところになります。

現時点では順調に資金繰りが回っている会社であっても、時には業績が落ち込んだり、想定外のトラブルが発生したりして、資金繰りに支障が出てくることがあります。 その時、普段は冷静な社長がイライラしたり、社員が必要以上に動揺することがあります。

また、業務フローを見直して、マニュアル等を整備しても、実際に仕事をやっていくのは、社員です。仕事の担い手である社員に商品への熱い思いや、お客さんへの心配 りがないと、伝わるものも伝わりません。

「形作って魂入れず」ではありませんが、資金繰り対策にせよ、社内体制作りにせよ、それを担う人の感情にアプローチしない限り、仕組みは上手く回っていかないこと を実践を通して学んできました。そして、お金、人、感情に振り回されず、主体的に活動することが弊社で目指している「自然体」 の状態です。

そこで、現在弊社では、まず「コアコンセプト」という本質的な価値観を掘り下げることから、サービスを始めています。最初に社 長のコアコンセプトを掘り下げ、次に会社のコアコンセプトを言語化し、さらに商品のコアコンセプトを固めていきます。そして、その後にそれらと一貫する形で社内体 制を構築していきます。



一見遠回りをしているように思えるかもしれません。しかし、特にオーナー企業の場合は、社長の本質的な価値観に沿って、会社のミッションやビジョンを作り、商品の 見せ方を工夫した方がかえって、効率的かつ効果的に事業展開できることが分かってきました。

昨今中小企業では、人手不足が深刻化しており、少ない人数でどのように会社を継続させ、成長させていくかという点で日々悩まれている社長さんも多いかと思います。 この点において、社長のコアコンセプトに沿って、社員を巻き込みながら社内体制を作っていくやり方は、社長の余計なストレスを 減らしつつ、組織を自走させる手法として確立しつつあります。

次回以降、実際に弊社が日々クライアントさんと一緒に取組んでいる内容を踏まえながら、具体的な内容をご紹介していきたいと思います。
 
 

ヒーズ株式会社
代表取締役 岩井徹朗


都市銀行に14年半在籍し、創業期のインターネット専業銀行とベンチャー企業の勤務を経て、2006年7月に独立。


「経営者が自然体で力を発揮するためのレールを敷く」ことをミッションとして、オーナー企業を中心に、業務改善、社内体制の構築や新規事業の創出に日々取り組んでいる。


最近はマーケティングのコーチである取締役と一緒に、「社長専任」の社外チームを組成。社長の本質的な価値観に沿った事業展開をマーケティングからマネジメントまでカバーし、洋々たる未来を一人ひとりが切り開いていく世界を実現するべく活動している。


HP:ヒーズ株式会社

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