突撃!CES2020

第1回

エウレカパークにおける世界のスタートアップ企業と日本

株式会社データデジタルデザイン 2020年3月3日
 

毎年1月に米国・ラスベガスにて開催されているCES。かつては全米家電見本市という名称で呼ばれていましたが、それはもう昔のことです。いまはITやスタートアップといったコンテンツがそこに入り込み、世界最大規模のITやスタートアップのショーケースとなっているといっても過言ではありません。米国はもとより、世界各国から最先端が集まる展示会です。 

CESは展示会場としては全体で「TECH EAST」「TECH WEST」「TECH SOUTH」の3つのエリアに分かれていますが、それぞれのエリアの中でもさらに「NORTH」、「CENTRAL」、「SOUTH」などに別れているなど、規模も莫大なものです。

その中でも、スタートアップに特化した展示スペースを設けているのがTEHC WESTエリアのSands EXPOの1階にある「エウレカパーク」という場所です。

[エウレカパークの写真]

全体はかなり広いのですが、さすがスタートアップ向けとあって、ブースの作りは他の展示エリアと比べると、簡素なものが目立ちます。しかしながら、何と言っても圧巻されるのが、その出展数の多さです。エウレカパークと書かれた入口のゲートをくぐると、すぐ右側に地図と一緒になった出展者一覧のボートが配置されているのですが、それがとてつもなく大きいこと。年々拡大していると言われているだけあります。

基本的には各ブースは「ヘルスケア」「AI」などのカテゴリ別に並んでいるのですが、「フレンチテック」や「ジャパンテック」などの政府機関や公的期間などが丸ごとブースを借り切って展示しているブースもあります。

その中でも特に目を引くのがフランスのブースです。「フレンチテック」という名称で展開しており、全体の6分の1を占めるのではないかと言われる規模です。かねてから、フランス勢が凄いという噂は、昨年の訪問者などから聞いていたのですが、やりは目の前にすると圧巻です。

[フランスブースの写真]

全体を見回した中でフランスに次ぐインパクトがあったのが韓国です。展示場所としては、入り口ゲートからもっと奥まった場所にあり、お世辞にも立地条件はあまり良いとも言えない場所ですが、こちらもかなり広いブースを構えております。また、展示方法の工夫もされており、ブース上部に丸ごと3Dの高輝度LEDホログラフィックディスプレイを設置しています。

[韓国ブースの写真]

その他にも全体のブースとしてのインパクトは薄いものの、各コンテンツのブースをまんべんなく配置したオランダや、

[オランダブースの写真]

ブース真ん中に大きな壁を立てて、国を全面的にアピールするイギリスなどもあり、一目でどの国の展示なのかが分かるような工夫がなされています。

[イギリスブースの写真]

その中で日本のスタートアップブースはと言うと、「J-Starup」、「JAPAN TECH」の2ブースに集約されています。場所としてはやや奥まった位置にありますが、昨年までは2つある日本のブースが、同じエウレカパーク内でも別々の場所で出展されていたのですが、今年は初めて隣接したブースとして出展されています。

[JAPAN TECHの写真]

入口ゲート方面から歩いて来ると、まず目を引くのが「J-Starup」の大きな看板です。赤と黒を貴重とした壁の造作に、大きなロゴ。遠目からみてもひと目で分かります。

入り口から近い導線部分には日本テレビのAIアナウンサー「アオイエリカ」が和服を着てお出迎えします。来場者にとっては、なかなかインパクトが強いようで、アオイエリカを見てJ-Starupブースに立ち寄る人も。

[あおいえりかの写真]

そして、ブース内には合計29社の個別ブースも配置されており、ひしめくようにスタートアップ企業たちが出展しています。

この「J-Startup」は経済産業省が推進するスタートアップ企業の育成支援プログラムで、「世界で戦い、勝てるスタートアップを生み出し、革新的な技術やビジネスモデルで世界に新しい価値を提供する」をこのコンセプトに掲げています。今年はJ-Startup企業のみならず、その他スタートアップ企業からも参加を募り、審査や選考を通過した企業が出展をしています。

各社の出展内容としては実際の模型やロボットを展示するといったプロダクト型で展示している企業が多く、エアロネクストの空飛ぶゴンドラの模型や、

[エアロネクスト写真]

GROOVの家族型ロボットのLOVOT(ラボット)といった、視覚的に分かりやすい展示が多い印象です。

[GROOVE写真あれば]

またmui Lab, Inc. は木製スマートデバイスの柱の記憶を展示。日本らしい木製のスマートホームデバイス用インターフェースを展示しています


そして、このJ-Starupブースに隣接されているのがJAPAN TECH。位置としてはJ-Starupブースの後ろ側ですが、通路越しを挟んですぐ隣の立地のため、すぐに足を伸ばせます。こちらの「JAPAN TECH」は、team JAPAN TECH PROJECTとして複数の企業が連合を組んで出展しているという形です。

ここで一番目を引いたのは、All You Need IsのIoT電子制御トレーニングマシンのHIgatrec(ヒガトレック)。今年のCES 2020 イノベーションアワードを受賞しています。

筋トレには欠かせない負荷を、IoTでその人あったレベルに調整した負荷を出すという仕組みのこのマシン。チャレンジしてみたいという人が後を絶たずに、常に行列が途断えることがないぐらいの人気があります。

[ひがトレック写真]

また、toyouの熱中症対策を行えるセンサーのロブセンスや、

[toyou写真]

ITD Labはアイサイト生みの親である實吉氏が開発した4K-CMOSの自動補正付き ステレオカメラを。

[ITD Lab写真]

SENQは高精度測位の技術を活用したスポーツにおけるインテリジェントプラットフォームを。

[SENQ写真]

これまでの日本の技術を大いに活用した、ToB向けの展示が多くあります。

さらに面白いところでは、奈良先端科学技術大学院大学では生きた植物をリアルタイムに確認する植物生体情報計測用無線リアルタイムモニタリングシステムなど。

[奈良先端写真]

大学発ベンチャーや、大手企業の社内ベンチャーとして取り組んでいるところが多く見られた印象です。

なかなか世界に向けて挑戦をする機会は多くありませんが、このCESでのエウレカパークのように、いくつかの展示会にはスタートアップ向けのブースが設けられているところがあります。

またCESのようにJ-スタートアップやJAPAN TECHなどの出展をサポートする公的機関や団体もある場合があり、まずはスモールスタートで挑戦することができます。

まだまだ日本国内にも市場はあるかと思いますが、時代は2020代へと突入し、グローバル化待ったなしなはずです。この機会にぜひ世界へ目を向けられてはいかがでしょうか。

 
 

プロフィール

株式会社データデジタルデザイン

【事業内容】
・広告、宣伝に関する企画および制作
・デジタルトランスフォーメーション支援事業
・デジタルマーケティング事業
・インターネットサービス事業
・次世代人材育成事業
・戦略投資事業

HP:株式会社データデジタルデザイン

このコラムをもっと読む 突撃!CES2020

同じカテゴリのコラム

キーワードからコラムを検索する