デザイン会社が教える いい広告をなるべくお安く制作する方法

第1回

デザイン会社が教えるいい広告をなるべくお安く制作する方法 ~ コミュニケーション編 ~

中村 亜弓 2020年9月9日
 

3つのポイントにわけて紹介します。

Point 1  広告制作の目的を明確に伝える 

Point 2  予算をしっかり伝える

Point 3  社員の一員になってくれるかどうか


Point 1  広告制作の目的を明確に伝える

商品の広告の場合、どのような商品なのか、

物なのかサービスなのか、

・ターゲット

・他社と比べてアピールポイントは何か

・どういうビジョンで販売しようとしているのか

・競合は


案外、質問すると

「特にターゲットは決めていなんです」

「他社とあまり変わらないんです」

「たくさん売れれば、言うことないです」

なんて答えが返ってくることがあります。

どこで差別化を図ればいいのか、デザインする場合も、とても悩みます。

悩んだ結果、幅広く提案することになり、

決まるデザインは、クライアントさんの好みのものだったりします。

もちろん、好みのものができあがるのは、いいことですが、

実際に購入する人の目にとまり、興味を持っていただけなければ意味がないのです。

パッケージやパンフレットで商品の特性をできるだけ、

パッと見て理解して興味を持ってもらわなければ、なりません。

そのためにも、ターゲット・アピールポイント・ビジョンをしっかり伝えることは、とても大事です。


そこで、大事なこと!

あなたから制作する人までの距離です。

依頼する先が、広告代理店または印刷会社の場合、ほぼ営業さんがヒアリングすると思います。

また、ここで重要なのが、営業さんの後にどこに伝わるのか、ということです。

同じ社内のデザイナーなのか、外部委託している場合、別の会社の営業さん→デザイナーと

伝言ゲームがどんどん続くのです。

伝言ゲームが成功すればいいですが、途中で変わって伝わってしまったり、

何より、時間のロスが多いことです。

間に人が入れば入るほど、情報の正確さが薄れます。

そして、間に会社が入れば入るほどコストも上がります。

案外、依頼する側は、時間にいいものがあがってくればいいと思い、気にしないところだと思いますが、

確認しておくことをお勧めします。



Point 2  予算をしっかり伝える 

あらかじめ、予算が決まっている場合は、初めに伝えることをお勧めします。

なぜなら、制作する側は、予算の以上のパフォーマンスを出すことを目指して作業するからです。

ときに、とても難しいことを破格でできないか、とお願いされることもありますが、

その場合も、予算がわかればその中でできることをご提案できるからです。

最近は、3社見積を取らなければいけない会社も多いようで、

見積を取るのが仕事になっている方もいるように思います。

「働き方改革」であれば、見積作業も効率的にするべきだと思います。


相見積のおもな理由

・会社のルール

・信頼できる会社を知らない

・今の取引先に不満があるので、変えたい

・そもそも相場がわからない




制作するのも人間なので、お互い気持ちよく進めたほうが、いいに決まっています。

同じ方向を向いていいものを作りたい気持ちは同じです。



Point 3  社員の一員になってくれるかどうか

前職で私は、エンジニアでしたが、自分の設計のプログラミングを一部協力会社にお願いしていました。

もう20年以上も前の話ですが、当時の上司に「協力会社を“業者”という風に思ってはいけない」

「一緒に同じものを作る仲間、だと思いなさい」と教わりました。

なので、休日出勤の際は、一緒に出勤し、お昼を食べたり、仕事以外も話をたくさんして仲良くさせてもらいました。

とてもいい方々でしたので、他の会社に切り替えるなんて思いは全く及びませんでしたし、

開発の度にこの会社にお願いしていました。

何より、仕様の話をしても、ちょっと話せばすぐ理解してもらえたので、仕事がスムーズでした。

逆に仕様で悩んできるときは、アドバイスをいただいたりしました。

やはり、信頼関係なのだと思います。


デザインするからには、クライアントさんの求めている以上のものを提案したいですし、

そのためにクライアントさんのこと、商品のことを理解したい、そう思ってくれる会社さんを見つける。

ちょっと説明しただけで、スーッとあなたの会社、商品を理解してくれる、

困ったときにすぐに対応してくれる制作会社さんはいますか?


次回は、実際の制作について触れていきたいと思います。

 
 

プロフィール

株式会社ティル
中村 亜弓(なかむら・あゆみ)

東海大理学部卒、1992年松下通信工業(現パナソニック)入社。
テレビ局向け機材、映像系のソフト開発に携わる。
結婚を機にティル入社。版下のデジタル化を担当し、
ウェブ事業を立ち上げる。平成24年から副社長。
小学生と高校生になる2児の母。信条は「継続は力なり」。東京都出身。

Webサイト:株式会社ティル

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