~ イノベーションズアイ 支援機関(4) ~
さいたま市産業創造財団
事務局長 青羽 義行氏
さいたま市産業創造財団は、中小企業などに勤務する方の福祉向上を図ることにより、地域産業の振興及び豊かな市民生活の形成に寄与することを目的に、平成16年3月にさいたま市の100%出捐により設立しました。また、同年4月1日から本市における都道府県等中小企業支援センターとして事業を展開しています。さいたま市の特性を活かして、市内中小企業者及び創業者の皆様の支援を行っています。
~ さいたま市産業創造財団 推薦企業 ~
「技術開発型最先端企業」の一翼
ホッカイエムアイシー
ホッカイエムアイシー(埼玉県さいたま市)は、精密金型の設計・製作・販売、金属箔切断用超精密カッターの製作・販売、圧粉磁心の試作・製作・販売などを行っている、さいたま市が世界に誇る「技術開発型最先端企業」の一つです。 さいたま市とさいたま市産業創造財団は、2009年度から同社をさいたま市テクニカルブランド企業(技術の独創性・革新性に優れた研究開発型企業)に認証し、技術のイノベーションと経営強化と人材育成を強力に支援しています。 同社の金型を使って作られる部品には、自動車関連部品、OA機器駆動部分の軸受け部品、モータに使用されるマグネット材などがあります。
次世代技術を先取りしたビジネス提案
コスモリサーチ
コスモリサーチ(埼玉県さいたま市)は、高速無線通信ソリューションをはじめ、LSI設計、RTOSソフトウェアの開発まで幅広く取り扱っている企業です。
1988年に伊藤社長が創業して、今年で25年目。通信とディジタル信号処理の分野で、官民の研究所を主要顧客にビジネスを展開しています。同社の規模で無線から信号処理まで完結した製品を開発する会社は珍しく、その小回りの良さと技術力は、顧客の厚い信頼を獲得しています。
同社のコア技術の一つはOFDM(直交周波数分割多重方式)という技術で地デジ、無線LAN、WiMAXなど今のディジタル通信のベースとなる技術です。
コア技術はあくまで自分たちで開発するスタイルで、次世代技術を次々と開発しています。
環境意識の高まりにより製品が評価
カタリナ
カタリナ(埼玉県さいたま市)は、蒸気間接加熱給湯装置、蒸気直接加熱給湯装置、湯水混合装置、シャワー関連機器、食品・医療・サニタリー関連機器、空調・冷暖房機器、配管機材関連機器等の設計・開発・販売を1971年から40年以上にわたり行っている企業です。
同社はパルス式水処理装置「ブルカン」(ドイツ製)の日本総代理店であり、「ブルカン」は自動変調・移相する電圧信号(インパルス)によって、水アカ(スケール)や錆から配管および機器を守ります。化学薬品を使わずメンテナンスが容易で環境に優しい製品です。ISO14001対策に最適な製品で食品メーカー・製薬会社・レストランチェーン等業種を問わず、スケール対策として多くの企業に導入されています。
独自商品を意欲的に製品開発し販売
三洋テグス
三洋テグス(埼玉県さいたま市)は、マグロのはえなわ(テグス)製造から業態を変え、その製造技術を生かして草刈り用ナイロンカッターの製造を行っています。ナイロンカッターを利用しているユーザーアンケートからの「環境問題に対応した商品開発を」という意見を反映し、生分解性プラスチックによる草刈りカッターを開発。世界初の商品として製造・OEM販売しています。また、この生分解性草刈りカッターは2011年度さいたま市ニュービジネス大賞最優秀賞を受賞しました。
様々な加工技術による新しい技術確立
田中産業
田中産業(埼玉県さいたま市)は印刷技術を核として、材料から製品まで一貫生産する企業です。印刷業で培った技術をコアに、プラスチックの成形加工技術や製缶加工技術まで手掛けることで、ワンストップ対応によるイノべーションを起こしています。
同社は社員数140名、そのグループ企業である製缶業のMGSは80名、グループ全体で200名以上の会社です。創立は1953年で、81年には日本でまだ非常に少なかったA倍判5色オフセット印刷機を導入し差別化を始めました。更に次々と日本初という大型印刷機や特殊印刷機を導入し差別化を深耕させています。
「フジサンケイビジネスアイ」