マイケル・コーバー
「大田区創業塾」講師、「大田区ビジネスプランコンテスト」審査委員長、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授(国際ビジネスMBAコース)、米国ニューヨーク州・カリフォルニア州弁護士
大田区内には4,000以上の工場があると言われています。その中には世界に通用するレベルの技術を持つところも少なくありません。大田区産業振興協会では、このような企業や工場をはじめ、これからの大田区を支えていく方々の事業全般をサポートしています。 サポート活動の一環として「大田区創業塾」を開催しています。この事業では、起業や第二創業を検討している方々を対象に「ビジネスアイデアやプランをどうすれば事業化できるか」、「自分の事業企画に足りないものは何か」といったことをセミナーやゼミ形式で学んでいただきます。
「大田区創業塾」では講義やグループディスカッションを通じで熱心な意見交換が行われる
私が担当するセミナーでは、他の参加者からの質問を真剣に受け止めることで事業計画をブラッシュアップしていきます。そうすることで事業に必要なことや、今すぐやらなければならないことが明確になり、成功率を上げることができます。また将来的に創業したいと思っている方にとっては、他の参加者がこのセミナーの中で、事業計画をブラッシュアップしていく過程を間近で見ることができ、貴重な経験を得ることができます。
日本の開業率は、他の先進諸国と比較して圧倒的に低いと言われています。その背景には、失敗に対する不安があり、なかなか踏み出せない人が多いのではないかと思われます。失敗した人を受け入れる文化を浸透させるのには時間がかかりますが、私たちの支援により失敗しにくい創業をすることは可能です。今回の「大田区創業塾」をはじめ、「大田区ビジネスプランコンテスト」など当協会のさまざまなサービスを利用して事業の成功率の高め、開業率の向上にも貢献したいと思っています。
「フジサンケイビジネスアイ」