商工会議所LOBO(早期景気観測)調査結果(7月分)
【今月のポイント】
業況DIの改善は、足元で一服。
先行きは懸念材料払拭できず、横ばい圏内
○7月の全産業合計の業況DIは、▲16.1と、前月から▲1.6ポイントの悪化。
○卸売業を中心に運送費の増加を価格転嫁できないとの声が多く寄せられたほか、人手不足の影響や消費者の節約志向、さらに、九州等での大雨の影響により、サービス業、小売業の業況感が悪化した。他方、電子部品、自動車関連の好調な生産や、建設・設備投資の堅調な動きに加え、インバウンドを含めた観光需要は底堅く推移している。中小企業の景況感は総じて持ち直しに向けた基調が続いているものの、足元で一服感がみられる。
○先行き見通しDIは、▲15.5(今月比+0.6ポイント)とほぼ横ばいを見込む。
【今月の付帯調査】人手不足の影響と対応
→人手不足の影響が出ている(懸念含む)企業は70.9%。具体的な影響については、「売上維持・売上増への対応が困難」が53.3%。
→人手不足への対応としては、「既存従業員の多能工化・兼任化」が53.5%、「採用活動の拡大」が51.6%。
※LOBO調査のホームページでは、付帯調査のテーマ別(採用、設備投資など)に過去の調査結果を一覧表示できます。ぜひご活用ください。
https://cci-lobo.jcci.or.jp/
※LOBO調査:CCI(Chamber of Commerce and Industry)-Quick Survey System of Local Business Outlook(商工会議所早期景気観測)調査の略称。
【お問い合わせ先】
産業政策第一部 TEL03-3283-7630日本商工会議所のプレスリリース