「微動探査」による地盤調査を4月下旬より提供予定~4月9日「NHKスペシャル」にて放送
微動探査とは、常に体感できないほど僅かに振動している、地盤の動き(微動)を観測する地盤調査手法です。微動の地盤中の伝わり具合を観測することで、地盤の硬さや地下構造、地震による地盤の揺れやすさなどを調べることができます。地盤については、場所によって地震があった際の揺れの伝わり方が異なることや、揺れが増幅されることが知られています。過去の大地震でも、地盤の揺れやすさの違いによって、建物の被害状況が大きく異なる現象が知られています。
微動探査サービスでは、地表から30mまでの平均S波速度(地震による地盤の揺れやすさの実測値)、表層地盤増幅率(どのくらい地震の揺れが増幅されるか)、地盤の固有周期(どのような建物が揺れやすいか)、S波速度による地下構造(オプション)、所見を提供予定です。特に、宅地で行われる地盤調査では測定できない、地震が起きた際の地盤の揺れやすさなどの評価が、宅地ごとに可能となります。
地盤総研では、微動探査の住宅地盤調査への普及を目的とした現地テストにより、スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)機が稼働している同一敷地内において、測定結果への影響の有無について検証を行うとともに、測定方法およびレポート書式について検討を重ねて参りました。また、産学共同研究に基づいた現地テストを行うとともに、試験的な運用やマーケティングを進めて参りました。
正式なサービスの費用、納期、仕様等の詳細につきましては、改めてお知らせさせて頂く予定です。地盤総研では、今後も地盤や地震、災害に対する調査研究を進め、地盤被害の軽減に貢献して参ります。
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