ラックスリサーチ、「クリーンラベル」を支えるアクティブパッケージング技術に関する調査を実施
2016年９月7日
【ニュースリリース】
ラックスリサーチ、「クリーンラベル」を支えるアクティブパッケージング技術に関する調査を実施
三菱化学を含む５社が技術・ビジネスエグゼキューション面でトップ評価の『ドミナント』に
先端技術の技術評価と市場分析を専門とする米調査会社ラックスリサーチ（本社：ボストン、www.luxresearchinc.com）では、食品の品質・安全性を確保しつつ新鮮さを保つために利用されるアクティブパッケージング技術について調査を実施し、調査レポート『パッケージングもクリーンに：アクティブパッケージング技術を活用しクリーンラベルへ対応するには（“Coming Clean with Packaging: Active Packaging Technologies Tackle the Clean Label Challenge”）』にまとめました。
昨今、消費者の間でより自然で安全性の高い食品を求める傾向が高まっており、原材料を示すラベルの内容が購入を左右するようになりつつあります。化学保存料や健康に悪いとされる成分は敬遠されることから、食品メーカーはこれら成分を含まない「クリーンラベル」商品の提供に注力しています。
ただし食品は新鮮に保つ必要があります。そこで、食品の品質や安全性を確保しながらも、味、食感、保存期間を維持することができるよう注目されているのがアクティブパッケージング技術です。
一般的な包装材は主にバリア機能を提供し、特に化学作用を起こしません。一方、アクティブパッケージ材料には湿気や酸素などを吸収する成分や減菌・抗菌成分などが含まれるため、包装に利用することで食品を新鮮に保つことが可能になります。
本調査では、過去16年の特許リストより94のクリーンラベル関連技術を特定し、すでに商用化されている技術を提供する企業、及び関連技術を開発中の企業35社をリストアップし、各企業のソリューションを技術的、事業遂行能力の観点から評価しました。
以下が本調査で『ドミナント』と評価された企業とそのソリューションのポイントです。
• 寿司やお惣菜にも自然由来の鮮度保持剤を利用可能。三菱化学のワサオーロ®はワサビやマスタードなどの植物に含まれるイソチオシアン酸アリルを利用しており、カビや細菌の繁殖を防ぐことができます。同商品はお惣菜や寿司用の包装材として利用されています。
• エタノール蒸散でパンを新鮮に保つ。Freundのネガモールド®は包装内にエタノールを 蒸散するため酸化防止効果や菌繁殖抑制機能があり、パンの保存期間を延長することができます。
• 脱酸素剤で飲料品を保存。ColorMatrixの買収により、PolyOneは脱酸素剤商品のAmosorb®と Hyguard®を提供しています。これらはペットボトル、ビール、ワイン、お茶、UHTミルクなどの透明の包装材に利用されています。
本調査を担当したラックスリサーチのリサーチアソシエート、ジョイス・プラナタは、『アクティブパッケージ技術を活用することでクリーンラベル対応が可能になりますが、単独で完全なソリューションを提供できる技術があるわけではなく、加工技術や代替成分を合わせて活用していくことが必要となります。』とコメントしています。
本調査レポートはラックスリサーチの『食品と栄養』インテリジェンスサービスにて提供しております。
【ニュースリリース】
ラックスリサーチ、「クリーンラベル」を支えるアクティブパッケージング技術に関する調査を実施
三菱化学を含む５社が技術・ビジネスエグゼキューション面でトップ評価の『ドミナント』に
先端技術の技術評価と市場分析を専門とする米調査会社ラックスリサーチ（本社：ボストン、www.luxresearchinc.com）では、食品の品質・安全性を確保しつつ新鮮さを保つために利用されるアクティブパッケージング技術について調査を実施し、調査レポート『パッケージングもクリーンに：アクティブパッケージング技術を活用しクリーンラベルへ対応するには（“Coming Clean with Packaging: Active Packaging Technologies Tackle the Clean Label Challenge”）』にまとめました。
昨今、消費者の間でより自然で安全性の高い食品を求める傾向が高まっており、原材料を示すラベルの内容が購入を左右するようになりつつあります。化学保存料や健康に悪いとされる成分は敬遠されることから、食品メーカーはこれら成分を含まない「クリーンラベル」商品の提供に注力しています。
ただし食品は新鮮に保つ必要があります。そこで、食品の品質や安全性を確保しながらも、味、食感、保存期間を維持することができるよう注目されているのがアクティブパッケージング技術です。
一般的な包装材は主にバリア機能を提供し、特に化学作用を起こしません。一方、アクティブパッケージ材料には湿気や酸素などを吸収する成分や減菌・抗菌成分などが含まれるため、包装に利用することで食品を新鮮に保つことが可能になります。
本調査では、過去16年の特許リストより94のクリーンラベル関連技術を特定し、すでに商用化されている技術を提供する企業、及び関連技術を開発中の企業35社をリストアップし、各企業のソリューションを技術的、事業遂行能力の観点から評価しました。
以下が本調査で『ドミナント』と評価された企業とそのソリューションのポイントです。
• 寿司やお惣菜にも自然由来の鮮度保持剤を利用可能。三菱化学のワサオーロ®はワサビやマスタードなどの植物に含まれるイソチオシアン酸アリルを利用しており、カビや細菌の繁殖を防ぐことができます。同商品はお惣菜や寿司用の包装材として利用されています。
• エタノール蒸散でパンを新鮮に保つ。Freundのネガモールド®は包装内にエタノールを 蒸散するため酸化防止効果や菌繁殖抑制機能があり、パンの保存期間を延長することができます。
• 脱酸素剤で飲料品を保存。ColorMatrixの買収により、PolyOneは脱酸素剤商品のAmosorb®と Hyguard®を提供しています。これらはペットボトル、ビール、ワイン、お茶、UHTミルクなどの透明の包装材に利用されています。
本調査を担当したラックスリサーチのリサーチアソシエート、ジョイス・プラナタは、『アクティブパッケージ技術を活用することでクリーンラベル対応が可能になりますが、単独で完全なソリューションを提供できる技術があるわけではなく、加工技術や代替成分を合わせて活用していくことが必要となります。』とコメントしています。
本調査レポートはラックスリサーチの『食品と栄養』インテリジェンスサービスにて提供しております。
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ラックスリサーチについてラックスリサーチは先端技術分野に特化したアドバイザリーサービスを提供する調査・コンサルティング会社（本社：米国ボストン）です。IoT、化学品・材料、ヘルスケア、エネルギー、農業、食品など多くの先端技術を調査対象とし、グローバルな視点での技術評価、アプリケーション別の事業性、政策・規制、ビジネスモデルを調査・分析しております。特に事業会社における成長戦略の一環である新分野・新事業参入やオープンイノベーション実現のご支援を行っております。詳細については、弊社ホームページ（www.luxresearchinc.com）をご覧ください。
【本ニュースリリースに関するお問い合わせ】
Lux Research, Inc.
戸口 久子 (hisako.toguchi@luxresearchinc.com)
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