商工会議所LOBO(早期景気観測)調査結果(8月分)
業況DIは、横ばい続く。
先行きは改善見込むも、慎重な見方崩れず
○8月の全産業合計の業況DIは、▲24.9と、前月から▲0.4ポイントのほぼ横ばい。
○夏休みの堅調な観光需要のほか、賃貸住宅など民間工事に持ち直しの動きがみられる。また、円高などによる原材料価格の下落や依然として低い水準の燃料費の恩恵を指摘する声も聞かれた。他方、個人消費の鈍い動きや、販売先からのコストダウン要請の強まり、慢性的な人手不足による受注機会の損失や人件費の上昇などが、中小企業のマインドを下押ししており、業況感は足踏み状況となっている。
○先行き見通しDIは、▲21.4(今月比+3.5ポイント)と、改善を見込む。
【今月の付帯調査】
○コスト削減に向けた取組みは、「従業員の人材育成・能力強化」が46.8%、「仕入れ先・仕入れ価格・仕入れ商品等の見直し」が44.5%
○生産性向上に取組む上での問題点は、「従業員の能力やモチベーションが上がらない」が34.2%、「人手不足による受注・販売機会の損失」が33.8%となり、中小企業では、人材育成ならびに人材採用への課題が浮き彫りになった
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