商工会議所LOBO調査結果(4月分)付帯調査「採用の動向(2015年度実績、2016年度見通し)」
【今月のポイント】
業況DIは、引き続き一進一退。
先行きも不透明感強く、慎重な見方崩れず
○4月の全産業合計の業況DIは、▲21.0と、前月から+2.6ポイントの改善。ただし、今回の調査開始時点は熊本地震の発生前であることに留意が必要。
○業況DIは、堅調な観光需要や原材料・燃料価格の下落の恩恵、設備投資の持ち直しの動きに加え、「悪化」から「不変」への変化も押し上げ要因となった。金融市場の不安定な動きに対する懸念は和らぎつつあるものの、人件費上昇や受注機会の損失など人手不足の影響拡大、消費低迷の長期化、新興国経済の減速などから、中小企業の業況感は依然として鈍く、一進一退の状況が続いており、来月以降、熊本地震の影響を注視していく必要がある。
○先行き見通しDIは、▲23.1(今月比▲2.1ポイント)と、悪化を見込む。
【今月の付帯調査】
<採用の動向(2015年度実績、2016年度見通し)>
○2016年度に採用を行う企業(全産業)は49.8%と、前年同月と比べ、ほぼ同水準。また「現時点では未定」とする企業は31.8%、「採用は行わない」企業は、18.4%
○採用する人数は前年と比較して正社員、非正規社員とも、「増やす」企業が増加し、過半数に達した
※LOBO調査:CCI(Chamber of Commerce and Industry)-Quick Survey System
of Local Business Outlook(商工会議所早期景気観測)調査の略称。
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