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自動運転機能搭載により電気自動車のバッテリーコストは1800ドル削減可能

#ものづくり

自動運転機能搭載により電気自動車のバッテリーコストは1800ドル削減可能
安全性、リダンダンシー確保にもバッテリーの容量増加が必要であり、
2030年時点で25億ドル規模のバッテリー市場拡大へと貢献(ラックスリサーチ調べ)


2015年9月24日 – 昨今、自動運転車は非常に注目されていますが、これら新技術は単に運転を容易にするだけではなく、電気自動車においてはコスト削減にも貢献します。先端技術の技術評価を専門とする米調査会社ラックスリサーチ(本社:ボストン、社長:デニス・フィルビン、www.luxresearchinc.com)によると、自動駐車などの自動運転機能搭載は、特にプラグインハイブリッド車ではバッテリーコストの最大1800ドル削減、あるいは24マイルの走行距離延長につながることがわかりました。

最近の学術研究においても発表されているように、2016年に導入予定の自動駐車など自動運転機能を利用した場合、通常の運転に対して燃費を最大10%改善させる効果が見込めます。これはTeslaでいえば1800ドル相当のバッテリーコスト削減、あるいは24マイルの走行距離追加に相当します。

ラックスリサーチのアナリスト、マリアナ・センコは、『電気自動車よ、自ら運転せよ:オートノマスシステムとプラグインハイブリッド車のコンバージェンス(“Electric Car, Drive Thyself: How Autonomous Systems and Plug-in Vehicles Will Converge”』と題したレポートにて、次のように指摘しています。

『TeslaモデルSなどの電気自動車を購入するタイプの人はアーリーアダプターである場合が多く、自動運転機能の利用にも積極的です。しかしながら、自動運転機能が運転自体をより効率的な運転につながれば、より多くの人が電気自動車利用に関心を持つようになるでしょう。』

ラックスリサーチでは、自動車メーカー別に新機能の導入状況を調査しました。以下が調査結果の一部です。

• 自動駐車機能を備えた電気自動車は2016年に販売開始。
自動駐車機能を備えた電気自動車は2016年よりTesla、BMWを筆頭に次第に市場に投入されはじめます。自動駐車機能を備えた自動車の10%に相当する2万台から、低価格化や技術の普及に伴い2020年には44万台まで増加見込みです。

• 無線充電もお目見え。
2016年発売予定のアウディQ7 e-tron Quattroを皮切りに、電気自動車の無線充電機能導入が始まります。駐車の位置のずれなどによる充電スピード低減を防ぐことができるため、自動駐車機能は無線充電の重大な課題克服につながります。

• 新機種の自動運転車にはより大きな容量のバッテリーが必要
自動化機能の充実により、安全性とリダンダンシー確保のためにはバッテリー容量の増加が必要となります。新機種の電気自動車には1kWh相当のバッテリー(350ドル相当)が自動化機能のために追加で必要となることから、25億ドル相当のリチウムイオン電池売上に貢献することになります。

『電気自動車よ、自ら運転せよ:オートノマスシステムとプラグインハイブリッド車のコンバージェンス(“Electric Car, Drive Thyself: How Autonomous Systems and Plug-in Vehicles Will Converge”)レポートはラックスリサーチの『Autonomous Systems 2.0』および『Energy Storage』インテリジェンスサービスにて提供しております。

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詳細については、弊社ホームページ(www.luxresearchinc.com)をご覧ください。


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ラックスリサーチ
戸口 久子
hisako.toguchi@luxresearchinc.com

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