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ウェアラブル・エレクトロニクス分野における特許は年間40%増加

#特殊技術・特許 #海外・グローバル

ウェアラブル・エレクトロニクス分野における特許は年間40%増加
【プレスリリース】
ウェアラブル・エレクトロニクス分野における特許は年間40%増加、サムスンがリード
2010年以降に申請されたウェアラブル・エレクトロニクス関連の特許は4万件を超えるが、
フレキシブル・エレクトロニクス分野での研究開発の投資が商業的成功には必要(ラックスリサーチ調べ)


2015年7月8日 ー 新エネルギー、素材・化学品、ライフサイエンス分野における先端技術を専門とする米調査会社ラックスリサーチ(本社:ボストン、社長:デニス・フィルビン、www.luxresearchinc.com)ではウェアラブル・フレキシブル・エレクトロニクス分野におけるイノベーション動向調査を実施しました。

2010年から2015年5月の期間において、ウェアラブル・フレキシブル・エレクトロニクス分野では4万1,301件の特許が申請されており、これは毎年40%も特許申請が増加している計算となります。

しかし特許申請状況を見ると、研究開発が特定の分野に集中しており、特にフレキシブル・エレクトロニクス分野など、研究開発が手薄である分野が見受けられます。

プリンテッド・フレキシブル・有機エレクトロニクス(PFOE)分野は研究開発対象として注目されており、2010年から14万926件の特許が申請されていますが、PFOE分野とウェアラブル分野における重複は限定的で651件のみが該当します。PFOE分野、ウェアラブル分野共に韓国のサムスン社が最も多く特許を申請しており、同社による申請数はウェアラブル分野では全体の4%、PFOE分野では10%に該当します。

ラックスリサーチのアナリスト、トニー・スンは、『ウェアラブル機器はフレキシブル・エレクトロニクスのキラーアプリケーションとなるか?開発の重複、ギャップ、およびリーダー企業を特定する(“Are Wearables the Killer Application for Flexible Electronics? Finding the Overlaps, Gaps, and Leaders”)』と題した調査レポートにて、次のように指摘しています。

『フレキシブルなエレクトロニクス部品を利用すると、成型の際に対応可能な形の幅が広がるため、日常の様々な場面にウェアラブル機器を取り入れることができるようになります。しかし、PFOE分野とウェアラブル分野とで重複する特許が少ないということは、PFOE技術をウェアラブル機器分野で応用するために必要な技術開発のニーズがあると言えるでしょう。』

ラックスリサーチでは、ウェアラブル技術における特許申請を分析し、主要な性能メトリックの評価を実施しました。以下が調査結果の一部です。

・電子ペーパー技術が最も見過ごされている分野。ウェアラブル・エレクトロニクス分野のアプリケーションとは関連性が非常に高いものの、電子ペーパーディスプレイ、導電性インク、薄膜電池は最も見過ごされているカテゴリーと言えます。

・コンシューマ向け通信機器、医療およびフィットネス分野で最も研究開発が活発。アプリケーションのエンドユースで分類した場合、エンターテイメント、デバイスコントロール、スマートフォン代替品などのコンシューマ向け通信機器分野がトップの11%です。続いて医療向けモニタリング機器、スポーツ向けが10%を占めます。サムスン社では医療モニタリング、スポーツ分野に注力しており、ウェアラブル分野における同社の特許申請全体の25%を占めます。

・サムスン社は他社と差別化した分野に注力。グローバルの特許データを分析すると、サムスン社はアーム・ハンド(35%)、ヘッド・ネック(28%)などのフォームファクターに注力しており、スマートウオッチや仮想現実(VR)ヘッドギア商品の開発に向けた特許を取得しています。また53%のウェアラブル関連特許はユーザーアウトプット関連部品に関するもので、ディスプレイやスピーカーに関連する分野のものとなっている。

『ウェアラブル機器はフレキシブル・エレクトロニクスのキラーアプリケーションとなるか?開発の重複、ギャップ、およびリーダー企業を特定する(“Are Wearables the Killer Application for Flexible Electronics? Finding the Overlaps, Gaps, and Leaders”)』レポートはラックスリサーチの『Wearable and Flexible Electronics』インテリジェンスサービスにて提供しております。

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ラックスリサーチは先端技術分野における戦略アドバイスおよび市場インテリジェンスを提供しています。ラックスリサーチではプライマリーリサーチをベースとしたインサイトにより世界中で研究開発に注力するトッププレイヤーに対し競争優位性をもたらし、またクライアント企業様のオープンイノベーションおよびテクノロジースカウティングの実現をサポートしています。
詳細については、弊社ホームページ(www.luxresearchinc.com)をご覧ください。


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ラックスリサーチ
戸口 久子
hisako.toguchi@luxresearchinc.com

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