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株式会社フルノシステムズ
   管理本部 企画広報室 広報グループ長 鈴木 智之氏
ユニークな発想力と確かな技術力で、無線LANの世界を広げる

取材日:2012年5月10日


株式会社フルノシステムズ 管理本部 企画広報室 広報グループ長 鈴木 智之氏

■まず、事業内容ついて教えてください。
 元々親会社がレーダーや魚群探知機、GPS、ETCなどを製作・提供しておりまして、この無線技術を活かした新たな製品を作っているのが弊社になります。たとえば、バーコードスキャンによる商品管理を行う"無線ハンディターミナル"。これを日本で始めて導入しました。また、今では家庭でも利用が広がっている"無線LAN"ですが、おそらくこの言葉を日本で始めて使ったのも弊社ではないかと思います。現在は、アクセスポイントと無線ネットワーク管理システムによる無線LANのインフラ導入のプロとして、さまざまな事例をお手伝いさせていただいております。
■具体的なサービス内容についてお聞かせください。
 ひとつは、アクセスポイント「ACERA」と管理ソフトウェア「UNIFAS」のみで構築する、非常にシンプルな無線LANシステムです。まず、高価なLANスイッチを導入する必要がないのが大きな特長です。また、アクセスポイントは単にデータのやりとりをするだけでなく、「UNIFAS」で300台まで集中管理ができるのも他にはない利点でしょう。アクセスポイントは1台から導入できますから、予算に合わせた規模のLANシステムが構築でき、また、拡張も自在に行なえますから、計画的にシステムを広げていくことも可能です。

 こうした無線LANシステムから発展した新しいサービス「エアサイネージ」にも、今力を入れています。インターネット回線のない場所でも、無線LAN経由でスマホなどに情報やコンテンツを配信できるプラットホームです。エリア内にいる人にだけ、特定の情報を流すことができますから、集客や販促などで大きな効果を発揮すると期待しています。
■たとえば、どういった活用法がありますか?
そうですね、インターネットの接続が不要ですから、まず、LAN工事など費用や面倒のかかる作業がいりません。ですから、一時的な利用の多いイベント会場や、インターネット回線を導入しにくいショッピングモール、テーマパークなどでも活用できるのが強みですね。たとえば、新製品発表会やキャンペーン・イベントなどでは、単純に情報を流すだけでなく、足を運んでいただいたお客さまへの限定サービスも「エアサイネージ」を介してできますし、アンケートの回収などにも利用いただけます。その他、美術館で展示物の説明を「エアサイネージ」で配信するなどの利用方法もあります。この場合、データはそのまま持ち帰れますので、今、多くの美術館で行なっている音声サービスより一歩進んだ形と言えると思います。
■他社にはない特長、アピールポイントを教えてください。
 コストパフォーマンスのよさと、フレキシブルな対応は弊社の特長だと思っています。無線LANを構築すると言うと、大きなコストがかかると思われがちです。実際、そういう面はこれまではありました。けれど、弊社のシステムなら、大きな予算はなくとも無線LAN環境を整えることができます。また、さまざまな業種や状況、環境に対応しうるシステムや機器も備えています。臨機応変な対応力も、私たちの強みだと思います。
■今後の展開、御社の将来像などをお聞かせください。
 これまで、無線LANといえば、外国系メーカーが主流を占めていました。しかし、コスト面や対応面、そして品質面からも、弊社のシステムは決してヒケを取っていない。いや、上回っていると自負しています。今後は、国産品質であることをアピールしながら、その信頼性と知名度を上げていき、より多くのお客さまにシステムを提供していきたいと考えています。
 これから無線化の波はもっと大きくなっていくと思います。その中で、いろいろなお客様のニーズに応えていける新しいシステムやサービスを考えていきたいですね。他社にはないユニークな発想や新しいアイデアで「無線LANと言えばフルノシステムズ」と認知していただけるよう、頑張りたいです。
インタビュー:伊藤佳代子

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