~ イノベーションズアイ 支援機関 ~
さいたま市産業創造財団
事務局長 青羽 義行氏
さいたま市産業創造財団は、中小企業などに勤務する方の福祉向上を図ることにより、地域産業の振興及び豊かな市民生活の形成に寄与することを目的に、平成16年3月にさいたま市の100%出捐により設立しました。また、同年4月1日から本市における都道府県等中小企業支援センターとして事業を展開しています。さいたま市の特性を活かして、市内中小企業者及び創業者の皆様の支援を行っています。
~ さいたま市産業創造財団 推薦企業 ~
交通や防災等のインフラの整備に貢献
アンテナ技研
アンテナ技研(埼玉県さいたま市)は、アンテナ本体及びアンテナに関連する製品の設計、製造、調整、建設並びにその販売、技術の調査、研究開発、諸設備の賃貸などを行っている企業です。同社はアンテナの研究者、佐藤源貞教授によって1965年に設立。業務用アンテナやフィルタなどの専門メーカーとして第一線を走り続け、無線通信や放送設備さらに交通や防災などのインフラ整備に大きく貢献しています。 同社の事業は、大手電機メーカーが核となるプロジェクトが多く、放送設備や携帯電話の基地局、防災無線、さらに航空管制、列車無線、ETC設備などのアンテナやフィルタを手がけています。
「世界一の電源供給者」の地位を確立
ベルニクス
ベルニクス(埼玉県さいたま市)は、電源装置、電源システムの開発、設計、製造を行う企業です。同社の電源装置・製品は、「世界初」や「世界最小」など独創的なものが多く、世の中にまだ出ていないものを開発し、日々新たな市場を創り出し、名実ともに「世界一の電源供給者」の地位を築いています。
主力製品の一つである高速応答型のDC―DCコンバータは、FPGAなど最先端の半導体を安定駆動させるのに大変適しており、世界的な半導体メーカー(アメリカ・Aletera社、Xilinx社)から推奨されています。
同社は、顧客仕様の特注電源・高圧電源に強く、医療機器、通信機器、航空機搭載用・鉄道車両搭載用機器、素粒子研究機器など、様々な重要分野の産業装置に幅広く採用されています。
社会的趨勢に合わせて事業を展開
スミダ工業
スミダ工業(埼玉県さいたま市)は、中高層ビル・マンション、店舗などの設計・施工及び監理、貸ビル業、不動産売買・管理、高齢者専用賃貸マンションの総合コンサルティングなど、建設業にかかわりを持つ企業で創業100周年を迎えた老舗企業です。
同社の半田社長はよく「蛻変の経営」という言葉を口にします。 その時その時に会社を取り巻く環境、社会的趨勢に合わせて事業を展開するということです。実際にスミダ工業はこの100年の間に石材卸売業、建材販売業、不動産賃貸業、住宅販売業、総合建設業、建設関連サービス業と様々な事業を展開してきました。同社の強みである建設関連事業を核に、時には事業撤退もしながらサービス、ソフトの提供、地域社会の発展に注力してきた会社です。
製品にProduce by JAPANの価値を付加
ICST
ICST(Institute of Circulation System Technology・埼玉県さいたま市)は、貿易事業・酸素関連事業・薬事申請のサポート業務・ME事業を行っている企業です。 同社は、横井博之社長が治療用機器を開発したいという思いで2004年に設立。ビジネスモデルである、日本-台湾・中国-ロシア間でのビジネス・トライアングルにおける同社の役割は、日本で商品企画と品質管理を担当し、また情報発信することで、製品に“Produce by JAPAN” の付加価値を付けることです。今後は、製造・販売のネットワークを日本国内ではなく、海外に求め、ブラジルなど新興国へ拡大させる方針です。
自然エネルギー活用に多様な技術
アグリクラスター
アグリクラスター(埼玉県さいたま市)は、「地中熱を中心とした未利用熱エネルギー利用システム」の企画・開発会社です。 同社の主力の地中熱活用は、従来からある超高温域を使う地熱発電とは異なり、日本中どこでも容易に手に入れられる自然エネルギーを対象とすることが、最大の特長です。例えば、年間を通じほぼ一定温度域にある「井戸の中の地中熱」をヒートポンプを用いて冷気と暖気に分離するという、省資源・省エネの自然エネルギー活用です。冷たい空気を地上施設で「冷房」に使い、一方で生成される暖気は地中に放出されます。その他に、雨水を蓄熱源として給湯や空調などに活用する技術(2011年12月特許取得)など、多様な技術を有しています。
「フジサンケイビジネスアイ」