酒蔵を訪問しての見学会。趣味や嗜好の同じ仲間との新しい出会いの場とする
婚活支援事業を手掛けるマハロー(東京都渋谷区)は、受講者を独身者に限定した習い事サイト「アローハ」を開設した。結婚相手を見つけるための「婚活」に抵抗がある人や結婚する意思のない人でも参加しやすいよう、世代や嗜好(しこう)が同じ仲間と楽しめるレッスンを紹介する。独身者であることが参加の条件であるほか、世代別、シングルマザー・シングルファザー限定といったできる限り共通点の多い人と同じ講座を受講することで、婚活とは別の新しい出会いの場とする。初年度は500講座を開講し、1万人の会員登録を計画している。
個人の登録料とスクールの掲載料はともに無料。スポーツ、アウトドア、料理、音楽、アートのほか、ビジネススキル、資格取得など多岐にわたるレッスンを提供する。各スクールは講座内容のほか、最小人数、年齢層や性別などの受講条件を設定する。規定の受講希望者が集まり開講した場合のみ、スクール側から手数料を徴収する。
同社は習い事を通じてマッチングする婚活サービス「マハロー」を2007年から展開している。しかし、婚活を前面に押し出すことで敬遠する人がいるほか、結婚相手を見つけられず「婚活疲れ」になってしまうケースも多い。そこで気軽な出会いの場としてアローハをスタートさせた。
全国には3000万人の独身者がおり、うち婚活中の人は2割以下とされる。独身者には「現在の生活に満足」「結婚を諦めた」といった結婚する意思のない人もいる。
石原鉄兵社長は「結婚だけが人生のすべてではない。新たな出会いの場として、独身文化というものを生み出したい。その上で自然とカップルが成立することもあるかもしれない」と期待している。
「フジサンケイビジネスアイ」