堀江車輌電装株式会社 代表取締役 堀江泰氏
当社は、私鉄や地下鉄を中心とした車両メンテナンスを担って49 年になる鉄道車両整備業界の老舗です。この業界の仕事の多くは受託になるのですが、それだけでは売り上げを伸ばすことが難しく、現在は提案型の仕事を増やすよう努力しています。当社は「堀江車輌電装」という名の通り、電気系統のメンテナンスを得意としており、以前は内装関係の工事は請け負っていませんでした。しかし、当社の技術力と協力会社とのネットワークを用いて、電気系統から内装関係まで一括して請け負うことで、コスト削減や各整備業務の責任の明確化など、さまざまなメリットを顧客に提案できるようになりました。
2013年より、新たな試みとして「障がい者支援事業」を展開しています。私がボランティアとして「日本知的障がい者サッカー連盟」と関わる中、障がい者の〝働く選択肢〟の少なさを知りました。自社の事業として障がい者の選択肢の幅を広げることができないかと考え、障がい者専門の職業紹介や、障がい者と健常者のフットサルチームの運営を行っています。さらに、当社でも積極的に障がい者雇用を進めていきたい思いから、2016年に障がい者の受け入れ先として「ビルメンテナンス事業」を立ち上げました。知的障がいがある高校生が通う特別支援学校には、清掃を専門に学ぶコースがあります。日頃からお付き合いのある東京都立永福学園をはじめとする特別支援学校の学生を学校のカリキュラムに沿って、実習生として受け入れる体制を整え、雇用につなげていく考えです。現在、ビルメンテナンス事業部では2名の障がい者が働いており、将来的には障がい者が責任者として活躍できる環境づくりを目指します。
これからも当社の経営理念「柔軟な発想と実行力で、広く深く社会に貢献する企業」のもと、さらなる高みに向かって邁進していきます。
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