液体清浄機器メーカーであるアメロイド日本サービス社(横浜市中区)は、工場などの排水溝やタンクにたまったヘドロを簡単に吸い出すことができるバキューム式液体掃除機「VC2」を開発、販売を始めた。家庭用掃除機のようにヘドロを吸い上げて取り除く。工場の排水溝などにたまったヘドロに対応する掃除機はないかという顧客の声に応えて開発した。
「VC2」
本体はエアで駆動するため、電源は不要。フィルターなどの消耗品を使用せず、ランニングコストを低く抑えた。価格は1台86万4000円。初年度1000台の販売を目指すとしている。
併せて同社は、もっと手軽に「VC2」を使いたいというユーザー向けに、レンタルサービスも始めている。
アメロイド日本サービス社は1959年に創業した液体清浄機器の専門メーカー。排水処理装置やフィルターなどのほか、遠心分離機や油水分離機、切粉脱水システムなど、さまざまな用途に対応する機器をラインアップしている。
自社内に分析センターを持ち、フィルターや遠心分離機の性能を評価する各種分析に加え、顧客からの「液体中の汚染要因物」「油中の水の量」「水溶液の水素イオン濃度」「溶剤中の不溶な混じり物の量」などについての分析依頼にも応じている。
「フジサンケイビジネスアイ」