アンクレア株式会社 代表取締役社長 轟 なぎさ氏
国際ビジネスを支え、国際人を育てる

取材日:2012年5月28日

まず、事業内容ついて教えてください
 私自身が元NHKの通訳として、番組テロップ翻訳や同時通訳でキャリアをスタートさせていますので、弊社もまず会議通訳エージェント及びマーケティング&PRコミュニケーションの会社として1987年にスタートしました。

 主な業務としては、国際セミナーや会議、シンポジウムなどでの同時通訳を実施する会議通訳エージェント。企業案内やパンフレット、プレスリリースなどの制作及び英文化。また、自動車を中心とするハイテク分野の技術翻訳。これは、設計開発や技術マニュアルからリコール文書にまで及ぶ作業ですので、英語力だけでなく、専門知識も求められます。さらに、記者会見や各種イベントの企画から運営まで広範囲にわたるマーケティング&PRコミュニケーションの分野でも、20年以上、1,000回以上の実績があります。

 現在、80名以上の弊社の登録通訳者、翻訳者、コーディネータ、英語講師等が活動していますが、次の世代を育てる教育にも力を入れています。グローバル企業や大学において英語関連セミナー、プロ通訳コースなどのプロフェッショナル・トレーナー・サービスも企画・運営・実施しています。
各業務について、もう少し詳しくお聞かせください
 同時通訳と技術翻訳の分野につきましては、各国政府から民間企業まで、300社以上の就業実績があります。自動車・電子・電気・機械などのハイテク分野を得意としておりまして、特に自動車関連メーカーだけでも26社以上の実績があり、経営会議や国際折衝会議などを含む、経営トップレベルの業務にかかわらせていただいております。

 教育という面につきましては、私自身、上智大学時代から外国語教育に深い関心があり、その後米国テンプル大学大学院にて教育学修士号を取得し、さらに、応用言語学、英語教授法の教育学博士号を首席卒業で取得。認知心理学、及び心理言語学の観点から、英語教授法と同時通訳技術を研究してまいりました。そうしたキャリアとスキルを活かし、社会人向けの総合英語セミナーを行うと同時に、プロ通訳コースも展開しています。単に英語力を伸ばすだけでなく、プロとして通用するレベルまで引き上げていくために、これらのスキルは重要だと考えています。
他社にはない、御社の特長やアピールポイントを教えてください
 私は、商社勤務だった父の仕事の関係で、9~14歳までアフリカのケニアに住み、17カ国もの子供たちと過ごしてきました。そのため、イギリス人やアメリカ人の話す従来の英語だけでなく、オーストラリア人やフランス人の話す英語に触れる機会も多くありました。また、最近は仕事で接することが多くなった中国人やドイツ人、韓国人などの独特な英語の発音にも対応することができます。

 こうした経験は、単に聞き取ることができるというレベルの話ではなく、もっと重要なポイントにも影響があります。経営通訳や国際折衝通訳においては、言語のプロフェッショナルであることはもちろん、物事の考え方や文化の違い、心理的要素、理論武装の仕方など、相手の思考回路の理解も必要となります。そうした面で、多くの人種と触れ合ってきた経験が生きてくるのです。

 グローバル企業のニーズに応えるには、言語+思考の理解が重要であり、このような点にもしっかりと対応しています。
今後の展開、御社の将来像などをお聞かせください
 同時に2ヶ国語を話せる人間はいません。国際ビジネスシーンにおいて、同時通訳業務がなくなることはありえないと考えています。だからこそ、差別化が必要だと思います。弊社は、世界の主要な国の文化や物事の考え方を配慮した、スピーディでフレキシブルな通訳・翻訳業務、どこも真似できない技術を提供していきたいと考えています。もちろん、現在行なっている業務のすべてにおいて、強化・拡大を図っていくことも目標のひとつです。

 さらに、日本の英語教育を発展させていきたいという思いもあります。今、アジアの多くの国々では英語教育に非常に力を注いでいます。日本人も負けないよう、民間レベルで改善していけることもあると、私は信じています。日本人の英語力を私たちのメソッドで飛躍的に伸ばし、変えていく。微力ながら言語の世界で貢献ができればと願っており、それも、私たちの大きな目標です。
インタビュー:伊藤佳代子

プロフィール

アンクレア株式会社
代表取締役社長 轟 なぎさ氏

同時通訳・技術翻訳者。
NHK通訳6年。NHK「日本賞」通訳、NHKスペシャル番組のテロップ翻訳、制作の同時通訳などを経て、同時通訳・技術翻訳エージェント、アンクレア株式会社を設立。TBS翻訳、NTV衛星生同時通訳をはじめ、各国政府及び主要グローバル企業の役員レベルでの同時通訳業務、国際折衝、国際会議通訳業務、技術翻訳業務、及び記者会見、プレス・イベントなどの広報業務全般において20年以上従事。
米国テンプル大学大学院博士課程首席卒業、教育学博士。

企業検索
注目企業ランキング< 週間 >
新聞社が教える SPECIAL CONTENTS
プレスリリースの書き方

記者はどのような視点でプレスリリースに目を通し、新聞に掲載するまでに至るのでしょうか? 新聞社の目線で、プレスリリースの書き方をお教えします。