パートナーオブスターズ株式会社 代表取締役 星野善宣氏
お客様(スターズ)のために、得意分野を活かした人同士が対等な関係でつながり(パートナーとして)業務を遂行するブランディング企業

取材日:2012年12月26日


パートナーオブスターズ株式会社 代表取締役 星野善宣氏

会社設立の経緯とビジネスモデルについて教えて下さい
 私の場合、起業したのは今から6年前になります。学生の頃から「起業したい」というビジョンを抱いていたわけではなく、卒業後は専門商社に就職しました。商社では、M&A、統合などを行っている部署に所属していて、昨日まで取引先だった企業が今日は、子会社という場面を目の当たりにしました。子会社になった会社から聞かされるのは、親会社との給与格差であったり、様々な不平不満を耳にして「そんな働き方はつまらないな」と思うようになり、入社2年目になった頃から「経営」に興味を持ち、起業を考えました。とはいえ、人脈もなく、すぐ独立するネタもなかったので、「2年後に独立します」という条件付きでコンサルティング会社に転職し、2006年、現社「パートナーオブスターズ」を設立し、2007年法人設立をしました。社名にも「パートナー」と入れているように「人とのつながり」を大切にしています。上下よりも対等に横につながる関係を意識して、弊社の幹部兼コンサルティングメンバーは、クライアント先にプロジェクト毎の契約や顧問契約という形で「パートナー」として常駐しています。また、ブランディングにおける制作に関しては、個人クリエイターや制作会社と「パートナー」関係を築いて業務を遂行しています。もうひとつ社名の中にある「スターズ」は、クライアント=お客様を指しています。事業内容は、企業のブランディングと商品開発が主な業務になっています。先ほどもお話いたしましたが、もともとは組織系のコンサルティングからスタートしていましたが、クライアントである中小企業、ベンチャー企業の収益の強化、収益を高めるための戦略立案などの相談を受けるうちに、その中でブランディングということが中小企業、ベンチャー起業こそ必要だろうと実感し、3年前ぐらいから「ブランディング」に特化するようになりました。それが現在主力のサービスとなっております。サービスとしてご提供しているのは、デザイン、パンフレットやWEBなどの各種制作に加えて、企業のビジョン、価値観の共有、社内への落とし込みを含めたトータルサポートです。それを外部に発信するためのプロモーション戦略なども行っています。商品、サービスの開発サポートさせて頂いていますが、これもブランディングを重視したサービスとなっています。弊社は、不動産や飲食、IT関係のクライアントが多いのですが、基本的に、扱っている商品は競合と同じなので、どこで差別化するかというところを一緒に考えていきます。例えば不動産業で「女性に特化」したい企業があったとします。その中でも「働いている女性」にターゲットを絞ったなら、そのターゲットに深堀したデザインや企画をします。「夜にクリーニングを受け取れるサービス」とセットにするとか、独自のサービスでブランドを構築していきます。また、弊社のサポートで多いのが、ベンチャー企業のマネジメントサポートです。ベンチャー企業というのは、スタートは勢いでやっていけますが、数年経って従業員も増えてくると必ずマネジメントの問題が発生します。弊社は、デザインだけでなく組織課題に対するインターナルブランディングの部分も対応できる点は強みだと思っています。
御社のブランディングメニューのひとつのパーソナルブランディングは、
 具体的にどのような提案をされるのですか?
 こちらは、現在大変ニーズの高いメニューです。「見た目」が変わると「行動」が変わる。ということで、分かり易い効果が人気のようです。ご提供方法としては、基本は研修タイプでクライアント先にスタイリストを派遣して研修で行っており、もっと深くやりたいという方に関しては、個人のソート分析等を行い、それぞれに適したアドバイスを行わせて頂いています。また企業単位の研修タイプだけでなく、個人の方向けのブランディングアドバイスもさせて頂いております。その場合は、ご来社頂き、マンツーマンでヒアリングし、スタイリストが買い物同行などもさせて頂きます。特にマネジメント層の方々からのニーズが高く、実施後の声としては、「自信が持てるようになった」「コミュニケーションが円滑になった」「女性の部下からの受けが良くなり、マネジメントしやすくなった」などを頂いています。ビジネスファッション専門のスタイリストの方と組んで、実用的なアドバイスをさせて頂いております。例えば、40代~50代の方は、スーツを制服のように、ただ着ているという方が多いのですが、そこでネクタイなどワンポイントでも自分では普段選ばないような色に変えてみるだけでもだいぶ変わりますし、スーツのカタチも体型によって、似合う似合わないがありますから、体型に合った似合う型のスーツを着るだけでグンと見た目が変わります。見た目の変化により周りに評価されると、自信を持ってコミュニケーションが取れるように変わっていきます。最近であれば、ウォームビズ、クールビズのスタイリング対策も行っています。スーツだけでなく、ジャケットやシャツの選び方もアドバイスひとつで皆さん変わっていきます。体型に合わせるだけでなく、自身のキャラクター、業務内容、役職、マネジメントしているスタッフ層、更には、将来のなりたい姿までも考慮してスタイルや振る舞い方をアドバイスしています。現在ご利用頂いているクライアントの男女比でいうと、ビジネスに特化したスタイリングを提案ということで男性の方が多いですが、最近ビジネス女性向けの事例として、「学習塾」の女性講師のスタイリングを相談されました。「塾の先生」ということで、学校の先生との違いも出したいということで少しOLさん寄りの「キャリア層的な雰囲気のある先生像」を作ってスタイリングさせて頂きました。
ブランディングを提供する企業は、他社存在しますが、
 御社の差別化できる点を教えて下さい
 最大の強みは、デザインを提案するだけではなく、組織的に浸透させるところまでしっかりできる点です。プロジェクトによっては、弊社と同じようなブランディング会社と組んで「組織への落とし込み」の部分のみを弊社が担当する場合もあります。ジャンルは特に絞っていません。成熟市場でもある不動産、飲食関係や、若手経営者のIT系ベンチャー企業の支援も多くやらせて頂いております。成熟市場でビジネスを扱っている企業、中小企業、これからのベンチャー企業にとっては、ブランディングは、今後ますます必須になります。消費者は、ネットで検索することがマストになっています。ネットのクチコミを使ったりするプロモーション手法としてソーシャルメディアブランディングというのも手掛けております。広告にしても、手当たり次第に打つのではなく、ブランド構築して足元を固めたうえで、媒体を選んでいく方が結果的に費用を抑えられます。「本当にクライアントが望んでいることをしてあげる」「信頼関係を築く」いつの時代も「基本」をきちんとやっていくことが継続の条件だと思います。
今後について
 面白い企業や輝く企業をもっと増やしていきたいという想いで、日々サービス提供しています

 コンサルティングは、どうしても人的リソースに頼ったサービスです。そこでWEB上でのサービスとして、新卒採用のビズキャン(http://bizcampus.jp/)を6月からスタートしました。今までは、募集企業が求人情報を公開して、その情報に興味を持った学生が応募する形のサイトがほとんどでしたが、このサービスは、逆に学生が自分のプロフィールを公開して、欲しいと思う企業側が連絡を取るといった形の運営になっています。企業に対しては、採用コストを減らしてその費用を研修に充てて頂くことを目的にしています。ツィッター、フェイスブックを使った認知活動、広告で登録会員も増えています。また、WEBだけでなくリアルな戦略としてバーチャルオフィス的なカフェのオープンも2013年10月をメドに予定しています。先ほどのビズキャンとも連携して、普段出会うことのない企業と学生との接点を増やしていきたいと考えています。
インタビュー:河合 美智子

略歴

パートナーオブスターズ株式会社
代表取締役 星野善宣氏

北海道大学工学部卒業後、就職で東京に。
大手商社で海外営業、コンサルティングファームを経て、2006年独立、2007年1月活性化を切り口としたコンサルティング会社パートナーオブスターズ(株)設立、同社代表取締役。成長企業の仕掛け人として、企業ブランディング、組織活性化のプロ・サービスを提供。また、パートナーとして数社企業の役員も兼務。

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