インタビュー

中国スコープ 董事長 谷口弘記 氏
東アジアの経済圏統一に貢献したい

取材日:2011年2月14日

中国スコープの事業内容を教えてください。
中国への進出コンサルティング、中国での高級人材紹介、日本語雑誌の発行、法律相談などが主な事業内容です。蘇州、無錫のある江蘇省、広州、深センのある広東省をホームグラウンドにしており、地元に根ざしたサービスを現地の日系企業に提供しています。
なぜ、中国で事業をはじめたのですか。
私は地元である神戸から仕事を始めました。大阪、東京と事業展開をしていくうち、次の展開先として海外を視野にいれました。そのころ製造業の進出が著しい中国に決めました。”この事業をしよう”と決めて出たわけではありません。中国だったらあらゆる可能性があるだろうと思い、「行ってから考えたらええ」的なノリで出て行きました。友人や知り合いからは「絶対に失敗する」と言われましたね。でも私はそれを聞けば聞くほど、そういう奴って少ないんだろうなあ、だったらますますチャンスな気があるなあと考えました。自分でも仕方のない奴だと思います。(笑)
日本人が中国でビジネスをおこなう時、注意している点はありますか。
中国と言うよりも、外国でビジネスを行うということですから、日本と同じように行くわけがないのです。だからその国のこと、その国の人たちのことをよく勉強しておくことだと思います。そして勉強すればするほどその国の良いところ悪いところ、日本の良いところ悪いところが見えてくるのですが、これは中国式、あれは日本式に、それは欧米式になんてやらないことです。各国の良いとこ取りのビジネス構築は大変難しいと思います。
それと日系企業の特有の問題として、決断が遅いということです。ライバルが日系企業同士であれば時間的余裕もあるでしょう。しかし海外では日系企業だけがライバルではありません。香港系、台湾系の決断スピードは凄いものがあります。これらの企業に勝った日系企業は聞いたことがありません。中国進出にしても実は日系企業に来てもらいと考えている地方政府はたくさんあるのですが、スピードに負けてしまっています。現地を任せる社員に権限を与えていかないと、こういった海外系企業との競争には勝てないと思います。
今後の展開は

2010年の後半から日系企業の中国進出がかなり増えてきております。進出ラッシュと言っても良いでしょう。日本の景気がいまいちであることと、中国の規制緩和などが主な要因だと思われます。弊社は2年間、この進出ラッシュをサポートしていきたいと考えています。
そして日中関係というよりも東アジアの人的交流を含めた経済圏の統一に少しでも貢献できればと考えています。だから日系企業のアジア進出、とりわけ中国進出についてはサポートしていきたいのです。
これから2年間で予想できることは、なんだかんだと言いながら、日系企業の中国進出ラッシュと観光を含めた中国人の日本進出ラッシュです。こんな明確なビジネスチャンスは最近はないのではないでしょうか。もちろん政治的不安は両国共にありますが、それでも中国展開や日本での中国人顧客の呼び込みなどに興味のある方は、気軽に問い合わせください。

略歴

1968年生まれ。社会人2年目で友人と会社を設立。
2002年より中国で事業を開始。

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