株式会社ベンチャーバンク 代表取締役社長 兼 CEO 佐伯信行氏

公開日:2017年8月3日

インキュベーションと企業の健康経営支援に注力

どんな事業を行っていますか
1990年の創業以来、「世の中にないものを、世の中につくる企業」をモットーに、インキュベーションカンパニーとして新事業を創造し、育ててきました。
日本にホットヨガブームを巻き起こし、全国に270店舗を数えるまでに成長したホットヨガスタジオ「LAVA」、暗闇エクササイズの草分けであり日本初のインドアサイクル専門フィットネススタジオである「FEELCYCLE」、ヨーロッパ全土で流行しアメリカや香港でも人気のトランポリンを使用した日本初のジャンピングフィットネス専用スタジオ「jump one」を始め、21事業(2017年6月時点)を手がけています。
新事業開発のモットーは
当社は「好き!を仕事に、人生をワクワク生きよう」を企業理念に掲げ、従業員の幸せを第1に考える「幸せ企業」であることを常に意識しています。
従業員の幸せ・ワクワクを事業に乗せて、お客様に質の高いサービスをお届けすることが当社のインキュベーションの基本。ですから、従業員がまず幸せにならなければ、お客様が当社のサービスが「いいね」とは言わないはずです。
その意味で、「世の中にこんなサービスがあったら自分は幸せだ」とか「ここをこうしたらもっと面白くなる」ということにどれだけ気付けるかが大切で、結果的にそれに気付いた人だけが「世の中にないもの」を作るためのトリガーを引けるのです。当社が「Be the trigger(きっかけになれ)」をビジョンに掲げているのはそのためです。
強みはどこにありますか
当社のビジネスは9割以上が箱物事業で、そのポイントは人と仕組みにあります。仕組みはどのようにでも作ることができますが、最大の財産である人はなかなか育てることができません。その意味で、当社の最大の強みは人にあります。
実際、インキュベーションカンパニーというと、ファンド等を通じて創業期の企業に資金を供給するケースが一般的で、当社のように、社員が出したアイデアから始まった「社内創発型事業」に自己投資を行い、自社の人材を育てながら直営で事業を展開しているのは、国内で他にほとんど例がありません。当社では毎月、社内で「ビジネス発見コンテスト」を実施し、年間2~3事業のペースで新規ビジネスを立ち上げています。
分社化を進め、社員を社長に登用しています
昨年10月から、当社が育ててきたブランドが一定の基準に達したら分社化し、社長を生み出すという取り組みを進めています。たとえば「FEELCYCLE」を運営するフィールコネクションでは、事業責任者が代表取締役社長を務めているほか、人材開発部門の部長がiGENEという会社を興して社長に就任し、当グループが信条としている理念の追求と幸福度向上を土台にした研修・人材育成コンサルティングサービスの提供を手がけています。
外部からもビジネスアイデアを募集しています
昨年から、優れた事業アイデアや技術を持つ方々とともに社会的課題の解決に取り組み、1人ひとりの生活がより豊かになる社会の実現を目指すオープンイノベーションの試みである、「インキュベーションラボ」を進めています。社外の企業意識の高い人物を、年齢や国籍、キャリアに関係なく受け入れることが目的。健康と美容を事業テーマに、ホームページ (https://www.venturebank.co.jp/incubation-lab/) で広くアイディアを募集中で、ワクワクするアイデアを持ち、当社での事業化を希望する方(インキュベーションコース)、事業計画または製品やサービスのプロトタイプをすでに有している方で、当社の経営資源や事業リソースを活用して事業を加速させたい方(アクセレーションコース)からの応募を受け付けています。
当社は気付きを大切にしているとはいえ、私たちにはまだ気付いていないことが数多くあり、世の中にはもっと素晴らしいことがたくさんあるはずです。だからこそ、外部の方の意見を聞くことが大切で、まったく違う領域にあるように見える事業でも、これまでにない形で健康分野にリンクする新たなビジネスにつながる可能性が大いにあります。
また、素晴らしいアイデアを持っている人が「こんなことをやりたい」と思っていても、「今の仕事の関係でどうしてもできない」、「サラリーマンだから夢をあきらめざるを得ない」、という悲しい現実があるのも事実。そこに対して一石を投じたいという思いもあります。
今年3月には、学生向けの無料イベントである「第1回ビジネスの種アイデアソン」を開催しましたが、今後は社会人を対象とするビジネスアイデア発掘のためのイベントも積極的に行っていきます。
どんな新事業を手がけていきますか
今年から、新たに健康経営支援事業をローンチし、今期中に本格稼働させる予定です。
いま多くの企業は、福利厚生サービスを導入して従業員満足度を向上させ、優秀な人材の採用につなげたり、離職率の低下に役立てようと考えています。ところが最近、従業員が健康を崩し、心を病んで会社を辞めていくケースが後を絶たないことにも見られるように、企業が従業員の健康にコミットすることが不可欠になっています。
インキュベーションと健康経営支援事業を2本柱に、人の幸せを支える領域でビジネスを展開していきたいですね。
インタビュー:ジャーナリスト 加賀谷貢樹

佐伯信行
大学卒業後、電機業界および大手小売業でキャリアを積んだあと、携帯電話代理店で人事部長などを務める。
2014年9月、ベンチャーバンクにネットカフェ事業の部長として入社。
2016年2月に代表取締役社長に就任し、現在に至る

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