株式会社Frorit 代表取締役 石橋佑介氏

公開日:2016年12月13日

VR技術で人を幸せに

起業したきっかけ
 私は18歳から通信会社の代理店や、パソコン教材、e-ラーニングの販売会社などの営業職に携わり、23歳でエンジニアの世界に入りました。仕事でさまざまな企業と関わる中、「営業の効率を上げたいが市販されているシステムは価格が高くて購入できない」という声を多く聞きました。それであれば自分でシステムを作って販売すればいいということで起業しました。
事業内容について
 当社は法人向けにオーダーメイドの顧客管理システムやクラウド型のコールシステムを提供しています。そして今年の10月から、最新の独自開発の撮影機材と編集システムを使った、高齢者向けVirtual Reality(以下VR)サービス「おもいで眼鏡」の提供を開始しました。
「おもいで眼鏡」について
 私は中学生の頃から3Dテレビを開発したいという夢を持っていました。そして、数年前にVRの機材が一般的に流通するようになり、購入して試したところ、その臨場感に驚くと同時に「これはビジネスになる」と思いました。VRがゲーム以外で何の役に立てるのかを考え、VRと360度の動画を撮る技術を組み合わせ、体が不自由な高齢者に行きたい場所に行った疑似体験をしてもらう「おもいで眼鏡」を考案しました。
 当社の担当者が、お客の体験したい場所やシチュエーションをヒアリングし、専門スタッフが360度の3D動画を特殊カメラで撮影します。そして編集したオーダーメイドの動画を専用のVR機材を通じて体験してもらいます。
 病院や施設に入っている高齢者から「入院しているが家に帰りたい」、「孫の結婚式に出たい」などの声をよく聞きますが、病状などによって実現できない状況が多くみられます。当社の「おもいで眼鏡」はそのような希望を叶えることができ、高齢者だけでなく、そのご家族にも喜んでいただけるサービスです。
子供向け無料サービス「ADVR(アドブイアール)」について
 私がエンジニアとして働いていたころ、病院を訪問しコミュニケーションロボットの販売営業をしたことがありました。そのとき、普段あまり笑わず物事に興味を示さない子供が、ロボットが動いたり話したりするのを見て笑顔になったと看護師から聞き、技術が人の役に立つということを、身を持って経験しました。
 今回「おもいで眼鏡」のサービス提供を始めた際、このVR技術で闘病生活を送る子供たちを少しでも元気にしたいと思い、無料でサービス提供することを決めました。医師の承諾のもと、闘病している子供たちにヘリコプターの搭乗、沖縄旅行、兄弟や友人との面会、学校からの応援メッセージなどのVRを体験してもらい、つらい闘病生活に楽しさや希望を持ってもらえればと思っています。
 現在は電車搭乗や、女の子向けに「ケーキ屋さんになった気分」を味わえる映像の準備を進めています。
今後の展開
 10月にVRサービスの提供を開始したばかりですが、今後は高齢者施設、互助会、冠婚葬祭関連企業などを対象に、販売代理店や撮影協力店の開拓に注力していきます。販売代理店には既存事業の付属サービスとして販売してもらい、撮影から納品までを当社が担当します。また、地域ごとに協力してくれる撮影協力店を持つことで宿泊・交通費を抑え、少しでも安価にサービス提供できる体制を整えていきます。
 現在、より多くの方々に当社のVR技術を知ってもらうため、現在、関西圏の病院で試したいというところがあれば無償で提供するキャンペーンもしています。
 映像技術は言葉では伝わりにくいですが、実際に見ていただくと、とても反響が大きいです。当社のVR技術で一人でも多くの方々に幸せを感じていただければ嬉しいです。

石橋 佑介(いしばし・ゆうすけ)
1983年兵庫県神戸市生まれ。
営業職からサーバ・ネットワークエンジニアを経て、2013年に株式会社Frorit(フロリット)を設立。
IT技術で人を幸せにをスローガンに高齢者向けVRサービス(おもいで眼鏡)等を展開。

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