マツダレンタカー(広島市南区)とパーク24は、特定の人々が自動車を共用するカーシェアリングサービス「タイムズプラス」事業を強化する。
時間貸し駐車場「タイムズ」に配備されている
カーシェアリング向けの車両
現在は首都圏を中心とした全国11都道府県に、約1000台を配備しているが、会員数が急増しているのに対応してエリアを拡大。2011年10月までに、新たに1500台を追加して、2500台体制とする計画だ。
同事業は、パーク24が全国の約9600カ所で運営している時間貸し駐車場「タイムズ」を活用して展開している。会員数は11月末で約2万6500人と、この1年で約10倍の規模に急増した。今後も着実に利用者が増えると判断し、攻勢をかける。
新たに増やす1500台のうち、半分の約750台は、大阪、神戸、京都の3都市に重点的に配備する。「3都市間を効率的に移動したいビジネスマン向けの需要が増えている」(パーク24経営企画部)ことに対応するもので、関西エリアへの配備台数は現在に比べ9倍に相当する約870台となる。
タイムズプラスの利用に当たっては、法人・個人ともに1500円のカード発行料が必要で、個人の場合は月額基本料金(1000円)が加わる。15分当たりの利用料金は国産車(ハイブリッド車含む)が200円で、輸入車が400円。企業の間では不況に伴う経費削減策の一環として、保有車を手放す代わりにカーシェアリングサービスを活用する動きが顕在化しているという。
「フジサンケイビジネスアイ」