運転手付きトラックのレンタル事業を行うハーツ(東京都品川区)は、東日本大震災によって東北地方の職場が被災した人を自社のセールスドライバーとして採用するという、新たな支援活動を開始した。
被災地では就職難が続いているのを踏まえた措置。契約社員か正社員の募集で、人員は10人を予定している。面接は現地で行い東京が勤務地。普通免許が必要となるが、男女や経験は不問とした。
就業日時は随時としているが、長期勤務が可能な人を対象としている。就職が決まった場合は、福島、宮城、岩手の居住者に限って、山口裕詮(ひろあき)社長が無料で東京への引っ越しを手伝う。
また、不動産管理会社のメイショウエステート(東京都大田区)と提携し、礼金と敷金がゼロの部屋を紹介する。就職が決まった場合には、一律5万円を就職準備金として用意する。
同社は「レントラ便」という名称で事業を展開。山口社長は震災の翌日から緊急支援物資の輸送を行っており、これまでに25回のボランティア輸送を行っている。山口社長は「未経験でも懇切丁寧に指導する。気軽に問い合わせてほしい」と語っている。
「フジサンケイビジネスアイ」