家電や住宅設備をつなぐIoTサービスについて説明するLIXILの開発担当者=4日、東京都千代田区
住宅設備大手のLIXIL(リクシル)は4日、人工知能(AI)スピーカーなどを活用し、家電やドア、照明などをインターネットでつなぐIoT(モノのインターネット)システム商品を来年4月から全国販売する予定だと発表した。家電以外の住宅設備も遠隔操作でき、居住者の利便性や安全性を高める。
システムは、家電をつないで遠隔操作を可能にする「ホームコントローラー」と住宅に設置したカメラなどを活用し、AIスピーカーやスマートフォンアプリで家電や住宅設備を管理・操作する。帰宅時間に合わせてお風呂を沸かしたり、玄関ドアとカメラを連動させ、子供が帰宅した映像も外出先で受け取れる。
ガスや電気などのエネルギー使用量を一括管理できることで、生活パターンに応じて居住者に適した電力会社やプランなどの提案も可能だ。販売目標は初年度から「新築で年間1万棟での採用を目指す」(同社)。
居住利便性を高めるIoT関連サービスは、住宅メーカー各社も関心を示しており、大和ハウス工業が先月、戸建て住宅におけるIoT事業の推進に向け、来年1月からAIスピーカーなどを活用した「IoT住宅」商品を本格展開すると発表していた。
「フジサンケイビジネスアイ」