リキッドが開発したTouch&Pay。タブレットで指紋認証するだけで決済ができる
ビッグデータ解析などによる生体認証や空間認識エンジンの研究・開発を手がけるLIQUID(リキッド、東京都千代田区)は、新機能開発のため4月から中断していた訪日外国人向け観光プラットフォームサービス「Touch&Pay(タッチアンドペイ)」の運用を1日から再開した。
タッチアンドペイは、2016年10月から始まった経済産業省が推進する「IoT活用おもてなし実証事業」に採択。訪日外国人が指紋認証を活用してさまざまな決済サービスを受けることができる。クレジットカードやパスポートIC情報を登録することで、指紋認証だけで宿泊先のパスポートチェックや決済が可能。
今回、指紋情報に自治体などが発行するエリア独自のチケット情報を登録する機能や、指紋やICカードでロックを解除するスマートキーと生体認証を連動させた機能などが新たに追加された。
同社は生体認証技術において発明特許を取得、ハウステンボス(長崎県佐世保市)やイオン銀行など約400の加盟店でサービスを展開している。
IoT活用おもてなし実証事業はIoTを活用し、サービス事業者同士が情報を共有できる「おもてなしプラットフォーム」を構築、それらを連携させることで訪日外国人に向けて事業者や地域が情報を活用した先進的なサービスを提供できる仕組みを実証することを目的としている。
「フジサンケイビジネスアイ」