■テーマ第1弾は「環境」
関東経済産業局は、地方のベンチャー企業とベンチャーキャピタル(VC)との橋渡し事業「地方発! ベンチャー企業ミートアップ」について、年に数回、テーマ別で開くことを決めた。第1弾は10月に環境ベンチャーを、12月には茨城県つくば市の研究開発型ベンチャー企業をテーマとして実施する。
地方にも子育てや介護などの社会的課題の解決に取り組むベンチャー企業が相次いで誕生しているが、経営を軌道に乗せるためのノウハウにたけた支援人材や、ベンチャー企業に資金を供給するVCが東京に偏在していることが課題となっている。その解決策として、関東経産局は中小機構と共同で2015年4月からこの事業を実施。参加したベンチャー企業の中には、資金調達や販路拡大に成功した事例もある。
IT(情報技術)を使ったサービスなどは事業の成長が速いが、環境やものづくり、ライフサイエンスといった分野は開発した技術の実証に手間や時間、コストがかかるため、「ベンチャー企業単独では難しく、成長の足かせとなっている」(関東経産局新規事業課)。このためテーマごとのミートアップを実施し、技術の実証を支援する考えだ。
環境ベンチャーは、10月19日午後4時から川崎市幸区の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)川崎本部で、つくば発研究開発型ベンチャーは、12月11日午後4時から東京都千代田区の中小企業基盤整備機構「TIP*S」でそれぞれ開く。
「フジサンケイビジネスアイ」