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アセンテック 仮想デスクトップで災害時のデータ消失防ぐ

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アセンテック・佐藤直浩社長

サイバー攻撃を防ぐセキュリティーソリューションの一つ「仮想デスクトップ」を中心に事業を展開するアセンテック。4月25日に東証マザーズ上場を果たした佐藤直浩社長は「積極的に新製品を投入し、長期的に成長を続ける」と意気込む。

--仮想デスクトップとは

「情報漏洩(ろうえい)やウイルスが侵入するリスクの低減に有効なツールだ。パソコン(PC)の基本ソフト(OS)やアプリケーション、データをサーバーで一元管理し、利用者のPCはデータを保存せず、テレビのように入出力画像だけを受信する。安全性が高く、サーバーにデータを集約するため運用も容易だ」

--威力を発揮するのは

「地震や津波などの大規模災害ではデータが消失し、その後の業務に大幅な支障が出る。しかし当社のサービスでは顧客はデータを維持でき、災害発生後も滞りなく業務を進められる」

--現状の主要顧客は

「大手金融機関、官公庁はじめセキュリティーに気を使う企業や公的機関が中心。大手が需要を牽引(けんいん)している」

--今後有望な対象は

「中堅・中小企業の顧客への導入に力を入れる。2種類のオリジナル製品でコストダウンのニーズに応える。一つはサーバーに接続して20台のPCを集約する『リモートPCアレイ』で仮想デスクトップのコストを半減できる。もう一つはUSBデバイスの『レサリオリンクス』だ。仮想デスクトップは、専用端末を使うが、同USBはPCをそのまま使える」

「問い合わせや契約の増加など目立った変化はまだない。仮想デスクトップ市場は年平均8%成長の予想もあり、今後は売り上げ、利益ともに年15%以上をめどに伸ばしたい」

【プロフィル】
佐藤直浩 さとう・なおひろ
中央大理工卒。1981年日本テキサス・インスツルメンツ入社。日本アイ・ビー・エムを経て、2009年2月アセンテックを設立し、現職。58歳。東京都出身。

【会社概要】アセンテック
▽本社=東京都豊島区南池袋2-35-4 ユニティ池袋ビル
▽設立=2009年2月
▽資本金=2億1936万円
▽従業員=60人
▽売上高=38億円(18年1月期予想)
▽事業内容=仮想デスクトップ関連の製品開発・販売など

「フジサンケイビジネスアイ」

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