自然エネルギーについて講義を受ける子供たち。環境教育の推進も協定に盛り込まれた
太陽光発電を中核とした再生可能エネルギー事業を展開するエコスタイル(東京都千代田区)は、大阪府泉大津市との間で、民間企業との直接提携では同府内初となる「第2泉大津市民共同発電所」に関する協定を締結した。
エコスタイルの「エコの輪クラウドファンディング」から出資を募り、泉大津市が所有する保育所跡地に発電容量48.96キロワットの太陽光発電所を設置する。発電した電気は20年間にわたり、固定価格で電力会社などへ売却し、売電収入によって得た利益から出資者へ分配する。また、収益の一部は同市へのふるさと納税など、地域貢献を目的とした活動に還元する。
エコスタイルでは、発電した電気の買い取りと市民への電力小売りも計画しており、電力の地産地消型スキームを支援する。
非常時には発電所のパワーコンディショナーを自立運転に切り替えることで、発電所から直接電力の供給を行うように設計。これによって携帯電話やパソコンの充電を行い、緊急時の連絡手段を確保する。
協定書には、子供たちに向けた環境教育に努めることも盛り込まれた。具体的には小中学生を対象に発電所見学を計画しており、講師を派遣して自然エネルギーによる発電の仕組みについての解説や、地球温暖化と減災対策に関する講義を行う。
「フジサンケイビジネスアイ」