オフィス移転、130人体制へ
サイボウズは、2017年4月に松山オフィスを移転すると発表した。21年に130人までの規模拡大を目指すという。
同社は1997年に松山で創業した後、東京へオフィスを移転しているが、2008年、顧客サポート部門と開発部門を備えた松山オフィスを設立した。松山での顧客対応は高い評価を得ているとのことで、15年には、企業情報化協会が主宰する「平成27年度第2回サービス・ホスピタリティ・アワード」で特別賞を受賞している。
開発部門では、中小企業向けグループウェア「サイボウズOffice」の開発と、サイボウズの各製品に対する品質向上の取り組みを行っており、現在は約30人が開発系の職種に従事しているという。また、その多くが四国・中国地方出身で、松山オフィス設立以後、四国・中国地方のIT技術者育成にも貢献してきたとのこと。
新オフィスでは、カスタマーサポート拠点としての強化を図る考えで、チャットサポートなど、従来の電話・メール以外の新しい手法でのサポートを充実させる意向。ウェブを活用した遠隔セミナーの開催も予定している。また、物理的・時間的拘束が発生するため、ワークスタイル改革が難しい職種の一つと考えられているサポート部門においても改革も進める。在宅勤務での顧客対応などの仕組みを実現することにより、多様な人々が強みを生かして活躍できる体制を整えるという。
一方の開発部門では現在、国内外の各拠点と連携しながら製品開発を進めているが、新オフィスではこの連携のさらなる強化を進める。具体的には、テレビ会議室の増設や、他拠点との常時接続などを導入。さらに、移転後は採用を強化し、新製品開発チームへの増員や、拠点テストセンターとしての機能強化も実施するとした。
このほか、地域のチームワーク拠点としての機能を持たせるべく、松山市の中心に位置するQUALITA MATSUYAMAを移転先として決定。今後、四国地域のイベントや技術系の勉強会に対して、オフィスを貸し出すことも予定している。(インプレスウオッチ)
「フジサンケイビジネスアイ」